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２。救出作戦 ページ3
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「はーい、席についてー！！！」
授業が始まってもこんな感じ。
一応私や牛沢みたいに真面目に授業を受ける生徒もいるため、先生は通常のボリュームよりだいぶ上げて話してくれる。
騒音の中勉強するのは案外メンタルトレーニングになってる気がする。
キヨくんに言ったらポジティブすぎるって言われちゃったけど。
「つーかてめえさっきから貧乏ゆすりうっせーんだよ」
「あ゛？なんだてめえ、変な頭しやがって 俺に指図してんじゃねえよ」
お前も変な頭だよ。とはもちろん口に出しません。
「ぷふっ」
それを聞いたレトルトが噴き出した。
「ッチ、なんだよおい なに笑ってんだよ」
「えっ、あっ…ぶふふっ…だって…ふふ…嫌なんでもないで…っす！」
笑いすぎて涙目になってるレトルトの首元を掴んでヤンキーが顔を近づけた。
「おまえ、ずーっとマスクしてんのな。なんか腹立つからツラかせや」
「…」
驚いて振り向くとレトルトの隣に座る牛沢は知らん顔でこっちを見てる。
え、助けないの！？！？
「はあ…じゃ、24ページ開いてーーー！」
先生もいつものことだと開き直っている。
レトルトって喧嘩強かったっけ…彼が喧嘩してるところなんて見たことがない。ひどい怪我でもしたらどうしよう。
「えっ、ちょA！！」
牛沢の呼ぶ声がしたけど、私は無視して教室を飛び出した。
レトルト救出作戦！
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作者名：ぴより | 作成日時：2019年10月17日 12時
