（続）指に触れる愛が、３

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「可愛い寝顔やなあ」
『ぷくぷくしてきて、より可愛いよね』
「な。なんなん？この手とか、けしからんわ」
『あっは、けしからんの？(笑)』
「けしからんよ」
『ふふふ、でも顔もさ、女の子っぽくなってきたよね』
「うん。めっちゃ可愛い」
『ふふふ、』
「親バカ抜きにしても、うちの子めっちゃ可愛いと思うねん。いや、ホンマに」



うちの旦那様、しっかり親バカ発揮しております。



「来年はサンタさんデビューやな」
『ね。……まさかさ、自分たちが誰かのサンタさんになるなんて思ってなかったなあ』
「そうやな〜。こういうのって、嬉しいもんやな」



子どもができて、初めて経験することが沢山ある。お宮参りやお食い初めなどなど…子どもの成長を祝うイベントもそうだし、クリスマスだってそうだ。



『……しあわせだなあ』
「ははっ、そうやなあ」
『勇人、』
「ん？」
『いつもありがとう』
「こちらこそ、いつも頑張ってくれてありがとう」
『3年目も、よろしくお願いします』
「こちらこそ。また楽しく過ごそうな」
『ふふ、うん』


.
.
.



翌朝、目を覚まし、身体を起こすと枕元にあるものが。



『……、えっ？』



それがプレゼントだと気がつくのに時間を要した。まさか、なにかの見間違えかと目を擦る。



『……やっぱりある……』



横を見てもすでに勇人の姿はなくて。そっとプレゼントの包装を外すと、出てきたのは可愛い小ぶりのダイヤがついたネックレス。


え〜〜可愛い……
昨日も誕生日プレゼント貰ったのに、２つも用意してくれてたんだ……優しすぎない？


リビングに向かうと、琴美を抱いた勇人が迎えてくれる。



『ねえ、勇人、これ』
「ん？うお、なんやそれ〜」
『……(笑)』
「サンタさん来たんや！」



白々しいその態度に、答えは明白だけれど。
もう、どうしてこの人は、こんなにも私を喜ばせるのが上手なんだろう。



『…ありがと、わたしのサンタさん』
「ふへへ、」
「だっ、ぶぁ」
「あ、」
『ん？』
「誕生日おめでとう。今年も幸せな一年にするから、任せてください」
『……うん、ありがとう！一緒に幸せにしようね』

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