（続）指に触れる愛が、３

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○○○ @______d
卒業を機にって、卒業したの10月じゃん…その頃って夏樹くん絶賛シーズン中だよね…？てことは卒業前からパターンじゃないのこれ…


○○○ @______e
お姉さんに紹介済みはもうガチじゃん


○○○ @______f
お姉さん夫婦が理想とか夏樹可愛くね？？気持ちは分かる


○○○ @______g
ちょっと待って、もし本当にこのカップルが結婚したら家系図エグいんだが


○○○ @______h
つら……もう……まいやんは勝てない……


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〈『朝一番だよ、信じられる？本当に恐怖だった』〉
「はっはっ(笑)夏樹らしいやん(笑)」



朝イチから大変だったらしいAの話を聞いて笑ってしまう。俺もニュース見てビックリしたけども。



「でも記事見たけど、紹介されてたん？」
〈『や、されてないよ。私もニュース見て相手知った』〉
「はあ〜〜まあ週刊誌なんてそんなもんやな」
〈『夏樹に彼女いるのも知らなかったもん、まず』〉
「まあ、それが普通なんちゃう？」
〈『ええ？そうなの？一緒に住んでる頃は恋バナとかしてたんだけどなあ』〉



それは仲良すぎやろ。逆に凄いな。姉弟ってそんなもんなん？？てことは、俺のことも相談されてたってことやん…え、恥ず…



〈『でも、夏樹の記事見て、自分たちの記事思い出した』〉
「そっか、まあそうやな」
〈『今だから言うけど、私バッティングセンターで写真撮られてたの気づいてたよ』〉
「えっ」
〈『でも、まあ、勇人とならいっか〜って。あはは、思ったんだよねぇ』〉



白鳥さんにはちょっと怒られたけど、と笑いながら続けるA。数年越しに聞いた新事実に、胸がキュッとなる。そっか、俺だから良いって思ってくれてたんだ。



「ふはは(笑)」
〈『うふふ(笑)』〉
「夏樹に感謝やわ」
〈『ええ？』〉
「夏樹の記事が出なかったら聞けなかったかもしれないやん」
〈『あはは、そうかも。忘れてたもん、だって』〉



棚ぼた的に嬉しい話が聞けて、得した気分だ。東京に帰ったらゆっくりと思い出話をするのも良いかもしれないなあ、なんて。帰るのが楽しみな理由がまた増えたな。

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