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今だって家の床掃除はルンバが担当してくれてるし、散らかったな、と思えば俺が片してるし。料理に関しては俺は使い物にならないから、Aがやってくれる。
そうやって、得意なこと、出来ることを2人で分けていけば良いじゃないか。(まあ一年の半分は家にいないから、その間は任せっきりになるけれども)
家庭に入って、主婦業に専念する必要なんて、どこにもないから。
白「(…流石だな)事務所としてはね、Aに辞められちゃうと痛手だから…仕事は続けてもらう方向でいるんだけど…」
「Aが納得して仕事できるなら、僕は全然。…まあ、全部彼女次第です」
白「まあ、そうだよね」
Aはきっと、入るべくして芸能界に入って、なるべくしてAAという芸能人になったんだろう。彼女のグループのライブを観に行って、ステージの上にいる姿を見て、こんなにもステージの上が似合う人が世の中にはいるのだ、と自分の彼女ながらに感心したのを覚えている。これからもその姿が見たい、と思わず願ってしまうほどにキラキラと輝く姿に魅了された。
そりゃあ好きな子が自分のために仕事を辞めてくれるのなんて、きっと幸せだと思うけれど、だけど俺は、AAのいちファンとして、芸能界引退なんてして欲しくない。
Aがやりきった!と言える日まで、その輝く姿を見せて欲しいから。
「もし子供とか出来たらまた話は別ですけど…それはその都度話し合えますもんね?」
白「それはもちろん」
白「…じゃあ今後のことについては坂本くんがプロポーズしてからでもいいかな…」
そうだ…プロポーズ…
「…このことってAはもう知ってるんですか?」
白「いや、知らない。坂本くんもしかしたらサプライズするかもしれないし、知らない方がいいかと思って」
「ありがとうございます…(笑)」
白「言わない方がいいよね?」
「はい、そうしてもらえると…」
白「オッケーオッケー」
楽しみにしてるよ、なんて圧をかけられる(笑)
プロポーズ…どうしよ…プロポーズ(仮)はしたけど、今回は本番やからな…
白「球団の方には…どうしたらいいんだろう?」
「あ、僕から報告はするんで、そのあとまた連絡します」
白「分かった」
一世一代のプロポーズ。失敗は許されないぞ、俺。
とりあえず…経験者に助言貰おう…(笑)
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作者名:ハナ | 作成日時:2018年9月19日 23時