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『でもさ、勇人も勇人だよね』
戸「お、さすがに怒ってる?」
『怒ってるっていうか…付き合う時に女の人たち全部一方的に切ったらしくてさあ…そりゃそういう人も出てきちゃうよなあって。今回のは昔遊んでたツケが回ってきたんだよ』
戸「…すごいね、あんた(笑)全部女切らせたんだ?」
『強制はしてないけどね(笑)浮気したら即別れるとは言ったけど…まあ人伝に聞いた話だけどね?』


前に勇人のチームの人と一緒に食事をした時にこっそりと教えてくれたのだ。Aちゃんと付き合う時にアイツ全部切ったんだよ、と。


戸「ふぅん。愛されてんね〜」
『…ね(笑)』
戸「うわ、否定しないよ(笑)」


だって、愛されてる自信があるから。何があったって私たち2人は揺るがない自信があるから。


戸「ま、それでこそAだわ(笑)」


.
.
.


あの記事が出てから1週間、Aさんは特に変わりなく過ごしていたけれど白鳥さんの言う通り、第2弾の記事が掲載された。

“浮気相手が激白!隠された2年間”

と、題された記事には、私でも嘘だと分かるような発言が並べられていて、一体どういう意図でこの女性がこんなことをしているのか、私には到底理解出来なかった。



第2弾が出されたとなると、ワイドショー関係者も黙ってなくて、事務所では記事の真否を問う電話が鳴り止まず、2人の自宅周辺では常に記者が張り込むという状況になってしまっている。

これには日頃ポジティブ星人な(失礼か)Aさんも参ってしまっていて…ドラマの撮影もまだまだ続くのに…体調崩したらどうしよう…



柚「坂本さんと連絡とってます?」
『ん?あぁ、とってるよ。会えないから電話してる』
柚「そうですか…」
『明日移動で帰ってくるから、ご飯でも行こうって話してたんやけどさあ…行けると思う?』
柚「う…微妙ですね…」
『だよねぇ』



いつもより喋り方に覇気がないAさん。ずっと週刊誌とは縁のない人だったから、追いかけ回される生活には疲れ果てている。

デート…させてあげたいけど…してもいいんだけど…囲まれると大変なんだよなあ…いや、でもアピールも兼ねて2人で外に出るのはアリだな…



『あー…ダメだ、セリフ飛びそう、台本貸して〜…』
柚「はい!」
『山P〜セリフ合わせて〜!!』
山「いーよーどこー?」

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設定タグ:プロ野球 , 読売ジャイアンツ , 坂本勇人   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ハナ | 作成日時:2018年9月19日 23時

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