3. 惚れた弱み、ってやつ ページ6
最近、可愛い後輩が、なんだか幸せそうだ。これは、もしかして…
亀「勇人、もしかして彼女できた?」
「え、(なぜバレた)」
なぜバレたと言わんばかりの表情に思わず吹き出す。正直者すぎるな、こいつ(笑)
亀「なんか…雰囲気柔らかくなった」
「(思わずにやける)」
長「あからさまだな(笑)」
近くにいた長野も寄ってきて勇人を小突く。いや〜まあ、と照れ臭そうに頭をかく勇人は、今までで初めて見るような、幸せそうな表情で、
「実は、2ヶ月前くらいから…」
よくやく、本当に好きになれる子に出会えたんだと、親心のような気持ちになる。今までアホみたいに遊んできたコイツが本気になれるような相手は、どんな子なんだろう。
長「へ〜!どんな子?同い年?」
「めっちゃ可愛い子っす、一個下の」
長「芸能人?」
「っす、めっちゃ良い子なんすよ!…めっちゃアタックして、ようやく付き合えて…」
そういえば、ここ最近、夜遊びに誘われても断っている様子を見ていた。今までなら、彼女がいたってお構いなしな割とクズな男だったのに…その子のためにスパッとやめたんだろうと考えると、誰だか分からないその勇人の彼女は、とんでもなく良い子なのだろうと想像できる。
亀「今度紹介してや」
長「お、いいっすね!」
「まあ、彼女次第っすけど…いつか紹介します、絶対」
どんな子なんだろう、と想像が膨らむ。いつか会う日がすでにもう楽しみだ。
長「試合招待とかしないの?」
「したいんすけど、予定合わなくて」
亀「忙しいんやな」
「はい、デートも月一できたら良い方っす」
「「…」」
長野と目が合う。おそらく、考えていることは同じだろう。勇人が1ヶ月に1度しか会えないのに、夜遊びもしてないなんて、これは相当ベタ惚れだな。
長「まあ勇人のことだから、すぐ週刊誌に載りそうだな(笑)」
「いや、まじで今回は真剣なんで、めっちゃ気をつけてます」
亀「へえ…」
「彼女がそういうのあんま好きじゃないんで、」
長「もう尻に引かれてんのな(笑)」
「いや、もう惚れた弱みっすよね……なに言われても可愛いから許せる(照)」
「「(笑)」」
「だって付き合う時に、浮気したら即別れるって言われてんすよ?やばいっしょ(笑)」
「「(彼女強ぇえ…)」」
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ちぇる(プロフ) - こんばんわ、初めまして!キュンキュンしながら読んでいます。Twitterフォロー失礼します。 (2021年8月29日 22時) (レス) id: 1fb1214a6e (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - ぴよさん» ありがとうございます〜許可させていただきました! (2019年11月7日 20時) (レス) id: 98e31ab7a5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ - Twitterのフォロー失礼します! (2019年11月6日 23時) (レス) id: 83114b884a (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - milkさん» どのアカウントでフォローしてくださったのか分からないので、DM頂けると嬉しいです。 (2018年11月2日 17時) (レス) id: f98a4423c1 (このIDを非表示/違反報告)
milk(プロフ) - ツイッターのフォロー失礼します! (2018年11月1日 19時) (レス) id: 9282ec8f15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハナ | 作成日時:2018年9月17日 22時