指に触れる愛が、

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〈始球式を行ってくださいますのは、AAAAAさんです〉


『(登場して手をふりふり)』


＼ワァァァアア！！！／


長「歓声やばい(笑)」
村「始球式でこんな歓声聞いたことねぇ(笑)」



ドームに降り注ぐ、ピッチャーマウンドに立つ彼女へ向けた、始球式では聞いたこともないような大きすぎる歓声。それは、彼女の人気の高さを表していた。

こっちのベンチもあっちのベンチもほぼ全員出てきてるし…(笑)

皆んな口々に可愛い可愛いと言いながらマウンドを見つめる。

ひとつ、Aが深呼吸して誠司に向かって頷く。
誠司が構えて、キャッチャーグローブを開くと、実は野球経験者なんじゃ？ってほど綺麗なフォームでーーノーバン、ストライク。完璧な投球を決めてみせた。



＼ウォォオオオオ！！！／

「すっげ(笑)」



あいつ野球も出来ちゃうのかよ(笑)
ガッツポーズしながらピョンピョン飛び跳ねてる…可愛い。



長「え、普通に球速くない？」
亀「何キロ？」
村「105！」
「「かっけ〜…」」



女子プロの球速確かそれぐらいじゃなかったか？(笑)あいつホンマ何者(笑)

誠司から球を受け取って手を振りながら退場するA。この後は球団がせっかくだから試合観ていってくださいとチケットをくれたらしいから試合観戦していくんだろう。

皆んなそれを監督に言われた瞬間やべ、負けらんねえとやる気が出ていた。もちろん、いつもだろ、と笑いながら怒られていたが(笑)

そしてビジョンに映し出され、アナウンスされた情報に顎が外れそうになる。


“本日始球式を行ってくれたAAさんが「NPB×AneCanオフィシャルサポーター」に就任！”

“詳しくはNPB公式ホームページ、もしくはAneCan公式ホームページをチェック！”


…だから球団に付き合ってること報告した？って聞いてきたのか…こんなタイムリーに野球の仕事来るなんて疑うよな(笑)
球団には契約更改のときにAAと付き合ってると報告はしたから、恐らくだけどNPBにも話はいっていると思う。それを踏まえてもAにオファーしたってことは、AAは相当な影響力を持つ芸能人なのだ、と改めて実感させられる。

…まあ、兎にも角にも。いい気持ちで紹介出来るよう今日勝たなアカンな。

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