１０. 君とならなんでも楽しい ページ19
新しい1年が始まってから、もう2ヶ月経った。結局勇人とは12月に数回会えただけで、今年に入ってからは一度も会えていない。
だけど2、3日に1回は電話をしているし(というかしないと拗ねる…)ラインも毎日しているから、寂しさはそこまでない。
電話する日じゃないのに私がアカデミー賞の助演女優賞を受賞したとき、国際電話で通話代もかかるのにわざわざ電話してきてくれたときは、私が思っていたより彼は私のこと好きなのかもしれないってちょっと嬉しくなったりして、会えない期間が愛を育むってこういうことなのかもしれないと思った。
今日はようやく、勇人もキャンプから帰ってきて、久々のデートができる日。でも昨日帰ってきたばっかで疲れてるんだろうなあ。外に連れ出すのは可哀想だよなあ。
弟「姉貴なに百面相してるん？」
『んー彼氏とどこ行こうか悩んでんの』
弟「彼氏ぃ？彼氏おったん？」
『え、おるよ。言ってなかった？』
弟「知らん知らん初耳や」
『もうすぐ付き合って1年やで。言わんでも気づくやろ』
弟「俺ほとんど家おらんし会わへんのに気づくと思うか？」
『……そりゃそうか』
リビングでソファに座りながら悩んでたら弟が部屋から出てきて喋りかけてくる。そっかー言ってなかったかー。うちは割とオープンな家庭だから恋人できたらすぐ報告するタイプで、いつも言ってるから今回も言ってるか思ってた。ちなみに弟も彼女できたらすぐ私に報告してくる(笑)
弟「誰？彼氏、俺知っとる人？」
『坂本勇人』
弟「…ハァァアア！？おま、お前どんだけビック捕まえとるん…」
『姉ちゃんにお前って言わんで』
弟「え、ホンマに？嘘はアカンで？」
『ホンマやって。ツーショットあるで、見る？』
弟「見る」
ケータイのフォルダからツーショットを探す。あ、あったこれこれ。
弟「ホンマや…姉貴、女の顔しとる…」
『(バシっ)』
弟「痛っ！」
いっつも一言余計なの(怒)
弟「で？どこデート行くか迷っとるんやっけ？」
『そう。昨日までキャンプやったから疲れてるやろうなって思ったらわざわざ外連れまわすの可哀想やん？』
弟「…うち呼べば？俺出かけるし、今日部屋片したばっかやから呼んでもええよ」
『…うち？』
弟「そー。まだ呼んだことないやろ？」
『そう言えばない…』
弟「男は彼女の家呼ばれたら嬉しいもんやし、丁度ええんちゃう」
…そういうもん？うち、来るかなあ
『うーん、なら誘ってみる…』
弟「そうしろそうしろ」
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ちぇる(プロフ) - こんばんわ、初めまして！キュンキュンしながら読んでいます。Twitterフォロー失礼します。 (2021年8月29日 22時) (
レス) id: 1fb1214a6e (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - ぴよさん» ありがとうございます〜許可させていただきました！ (2019年11月7日 20時) (レス) id: 98e31ab7a5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ - Twitterのフォロー失礼します！ (2019年11月6日 23時) (レス) id: 83114b884a (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - milkさん» どのアカウントでフォローしてくださったのか分からないので、DM頂けると嬉しいです。 (2018年11月2日 17時) (レス) id: f98a4423c1 (このIDを非表示/違反報告)
milk(プロフ) - ツイッターのフォロー失礼します！ (2018年11月1日 19時) (レス) id: 9282ec8f15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハナ
| 作成日時：2018年9月17日 22時
