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Aの抵抗する目、爆豪を庇うような言動に轟は更にイライラをつのらせる。
無意識に手首を掴んでいる手に力が入ってしまう。
Aの細い手首はギリギリと骨の軋む音がしていた。
Aは痛みに顔を歪めるが、抵抗は辞めなかった。
｢私も爆豪も、悪いことしてない!!離して!!｣
｢ｯ…なんだよ、爆豪爆豪って…!!｣
｢焦凍が悪いからだよ!!｣
｢…!!｣
そこから轟の目の前は真っ暗になった。
爆豪への嫉妬で自分を抑えられないでいた。
Aには自分だけだと思っていた。
中学はそうだった。
転校してきたAにできた男友達は自分だけだった。
一定数の女子から好意を向けられていた自分とAが仲良くなり、女友達との関係も、深いといえるものはなく正直言うとAは孤立気味だった。
それで良かったんだ。
みんなから好かれて誰かに盗られるくらいなら、皆から嫌われて俺しか頼る人がいなくなった方がマシだ。
爆豪のことなんて見るな。
爆豪からなんて嫌われてしまえ。
Aのことを想ってAから好かれるのは俺だけでいい。俺だけじゃないと嫌だ。
｢あ゛あぁあああ｣
｢ちょっと、焦凍!!!!!!!!何してるの!!!!!!!!｣
｢…!!｣
Aの悲鳴と姉の大声で轟はハッと我に返った。
目の前のAの左手首、轟から見て右の方の手首には霜が下り、色白の肌は青紫になっている。
対して右手首はチリチリと焦げたような匂いがし、真っ赤に火傷のような状態になっていた。
無意識に個性を使っていたようだ。
｢A…っ！｣
慌ててAの手を離し、Aに寄り添おうとする。
｢ひぃ…ｯ!!｣
しかし、Aは轟の手を見ると尋常じゃないくらい身体を震わせ、口からはヒューヒューと息の音がし、呼吸を乱している。
｢Aちゃん、ごめんね、痛いと思うけど応急処置するから……｣
ぬるま湯の入ったビニールを持った冬美がAに急いで駆け寄り、火傷の方には自身の個性を使って傷を治していく。
歯を食いしばり、小さくくぐもった声を出すAの傷は、見ていてとても痛々しかった。
｢…焦凍、出て。早く｣
Aを抱き寄せる姉は、今まで見たことないくらい怒っているように見えた。
轟は黙って頷き、部屋を出る。
Aの怯えていた顔を一瞬、自分に熱湯を浴びせた時の母と重ねて見てしまった。
自分がどれだけのことをしたかを理解し、轟は自分の手をぎゅっと握りしめた。
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ちぇな(プロフ) - 更新頑張ってください！待ってます！ (2020年3月22日 9時) (
レス) id: 339945d703 (このIDを非表示/違反報告)
かずは(プロフ) - かっこいい2人の小説でとっても楽しみに読んでます！ それと、夢主設定で、女の子作ってたじゃないですか、そのアプリなんて言うアプリを使っているんですか（具体的に）？よければ教えてください！！これからも楽しみにしています！ (2020年3月4日 14時) (レス) id: e2db7e070d (このIDを非表示/違反報告)
和乃佳 - スッゴク好きです(*´∀`)♪イケメン二人の夢小説きたｧｧｧ！！！って叫んでおりました(゜∀。) (2020年3月2日 8時) (レス) id: b2b337d8a8 (このIDを非表示/違反報告)
晴香(プロフ) - 青い夕日さん» コメントありがとうございます！あるある要素これからもっと入れられるように頑張ります。 (2020年3月1日 21時) (レス) id: 132c2747c4 (このIDを非表示/違反報告)
青い夕日 - タイトルが面白い。好きな子には意地悪してしまうのは男子のあるあるですよねぇ。爆豪がそういう系って想像するのわかります。更新頑張ってください！ (2020年3月1日 20時) (レス) id: e84367e7a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晴香 | 作成日時：2020年2月16日 16時
