隣のCafeのお嬢さんが愛されています

考えた結果が普通でしたの巻 ページ12

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翌日 午前7時ちょうど




―プルルル


開店準備中、Cafeに鳴り響く電話の音

規則正しい機械音

実に耳に痛い音だ






「〈お電話ありがとうございます。
Cafe SUN Flower の東雲Aです。〉」


「〈おはようございます。山田辰朗です。〉」

「〈おはようございます。ご注文ですか？〉」






店の前でデリバリーに気づいて...と、
申し訳なさそうに言う人事部の山田辰朗さん






辰朗「〈今日のオススメはなんですか？〉」

「〈アメリカンスタイルです。〉」

辰朗「〈じゃー、それをお願いします。〉」

「〈わかりました。おいくつですか？〉」





電話が一旦止まった


少し遠くでガヤガヤとしている

揉めているわけではないようで、
ただそこの人数を数えているみたいだ






辰朗「〈多くなるんですけど、〉」

「〈はい、お伺いします。〉」

辰朗「〈50...とか？〉」




「〈.......50ですか。〉」







...嘘だと言ってほしいっていうか言ってください

とは言えないわけで






「〈 承りました、〉」

辰朗「〈本当ですか？！〉」




電話の向こうから聞こえる
「おおおお」という雄叫びは無視しよう



「〈お時間はどれくらいで？〉」

辰朗「〈12時でお願いします。〉」

「〈12時ですね。
どちらへお持ちすればよろしいですか？〉」

辰朗「〈事務所でお願いします。〉」

「〈わかりました。では12時に。〉」






電話を切る

掃除をしていた手を止めて重く息を吐いた




今日は大変そうだ






まだ開店前
時間がたっぷりあることを唯一の救いとして

わたしは作業を始めた









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