建築士と実況者集団【wrwrd!】【日常組】 (ページ37)

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建築士75 ページ37

「ゴメン、待たせたよな」

現在時刻、午前9時55分
オスマンさんはかなり急いだらしい

「まぁ、待ったことに変わりはないな」

「待ってないですよ」

「Aちゃんとグルちゃんの対応の差激しない？」

俺たち三人以外は苦笑いでこっちを見ていた

「それじゃ行きましょ
俺ん家、今頃ロボロさんとシャオさん居るかもしれへんので」

「あっ、二組の方は先に行ったんか」

「俺ん家知ってますんで、グルッペンに頼んで先に行ってもらうようにしたんです」

他の人達が唖然してなきゃいいけど……
そう思いながらバスに乗り込んだ

「Aさんの家ってこっから遠いん？」

「バス乗ればすぐです
まぁ5個ぐらい離れてますけど……

あと、“さん”付けしなくていいですよ
ひとらんさんと兄さんも俺の方が歳下ですから」

「あっ、じゃあ俺Aちゃんって呼んでもええ？」

「ええですよ、好きに呼んでくださいや」

鬱先生は、『ホンマに？』と嬉しそうに聞いてきた
この人、女癖酷いんだっけか……

「Aちゃんってグルちゃんと同い年なん？」

鬱先生がそう聞いてきたから、俺は黙って頷いた
すると鬱先生も黙って“マジか”って顔をする、めっちゃ面白い

「俺も言ってもらうまで歳下やと思ってたんやけど……
グルちゃんに言われたんよ、俺とも同い歳〜♪」

オスマンさんとも同い歳か

「ということは、トンちとエミさんとも同い歳なんか」

「我々の中で一番の歳下って……」

「ショッピくんやな、俺らと一つ違い」

鬱先生が自分を指してそう言った
てことは、俺とは二つ違いか……
気を遣わせそうだな

『次は○○、○○＿＿』

「あっ、降りるの此処です」

“止まります”のボタンを押した

「しかし、普段ナンパする側の大先生が
今回はナンパされてるのを助ける側になるとは……」

「グルちゃんそんなに怒らんといてーや……」

「機嫌悪くなると面倒臭いんよな……」

「……機嫌悪くないゾ」

「嘘つけや」

自分よりも身長の高いグルッペンを見上げる
明らかに機嫌の悪そうな顔をしてる

大方、自分の居ない間に色々あって
それが自然と解決していたのが気に食わなかったのだろう

子供かよ、全く……