建築士と実況者集団【wrwrd!】【日常組】 (ページ18)

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建築士57 ページ18

「いらっしゃいませー……
あっ、やっぱり来た」

「いつもの頼む！」

グルッペンは笑顔でそう言う
“いつもの”と言っても、ワンボックス埋まるくらいに買って帰るのだ
甘党だと言うのに、甘いケーキだけでなくチーズケーキなども買っていく
大人数で食べる訳でもないのに、かなりの数だ

「毎回思うけど、これ一人で食ってんの？」

「いや、オスマンも此処で買ってくるらしいが
知らない間に会ってるんじゃないのか？」

「可能性無くはないね」

我々にはグルッペンの他に甘党がもう一人いて、その人が『オスマン』と言うらしい
グルッペンから聞くには、変態紳士……らしいが

「店員さーん、いつものケーキ買いに来たで～
……あれ、グルちゃんやん」

「オスマン……」

「あっ、いつも来る人」

スラリとした痩せた男性
地毛なのか染めたのか分からない明るい茶髪
右の髪だけ少しばかり長く下ろしている

「常連であることに変わりはなかったな」

「ほんなら、この店員さんがこの間コラボしとった人で、グルちゃんのお友達なん？」

オスマンさんと思しき人に指を差された

「Aを指さすな」

「俺はええよ、んでグルッペンはいつものでええんやろ？」

「あれ、Aちゃんって関西の産まれなん？」

「違いますけど？」

「Aの関西弁はこっちに来たばかりの頃の俺のが移ったんだ」

「はた迷惑な話やな、たまになるん？」

慣れたけどさ、ここまで影響を受けるとは思わなかった

「はい、箱詰め終わりました
二人とも毎回買うのが似てるからあまり困らなかったです」

「まぁ、よくお茶会しとるしなぁ
家近いから困らへんわぁ」

「そうだオスマン
暇な日を作っておいてくれないか」

「え～何でなん？」

「メンバーと日程を合わせてAと顔合わせをしてもらう
ひとらんと兄さん、一応ペ神にも連絡をするようには言っているが」

「来なさそうな奴を例としてあげんなやww
でも、ひとらんと兄さんって仕事忙しいんやろ？
無理強いは良くないんやないかな……」

俺のために他の人に迷惑かけるのは嫌だなぁ……

「何も無理して集めなくても良いじゃん
それより、俺仕事中なんだから帰って」

「Aちゃん冷たいめうー」

「め、めう……？」

「Aちゃんもちょっと言ってみてや！」

すんごい困惑なんだけど
オスマンさんって女子力？の塊ってやつなの？

「え、えっと……
お仕事してるから……お家に帰って欲しい……めう……」

「録音しとけば良かったわ」

「ホンマやな」

「今すぐ帰れ変態共！」