建築士と実況者集団【wrwrd!】【日常組】 (ページ14)

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建築士53 ページ14

「あそこでグルッペン来なければ、絶対俺が勝ってた……」

「いや、ぺいんとは二日酔いなんだからな？

それに例え自分の家だからといって暴れ回ったら、部屋が壊れるだろう？
機嫌の悪くなったぺいんとは、後が面倒なんだからな
機嫌が直るまではそっとして置くのが普通だ

第一、何で殴り合いの喧嘩をしようとするんだ」

説教じみた事を言われて、軽くチョップされた

「……ご飯はみんなの方が美味しい」

父親と母親が仕事で忙しくて、いつも凛としか食べたことがなかった
“人が多いとご飯が美味しくなる”ということを誰かから聞いた
だから、帰ってくるまで待ってたこともある

そしたら、両親は凄い心配してきた
病気なのかとか、反抗期なのかって

俺はそんな心配をして欲しかった訳じゃなくて
ただ一緒にご飯を食べたかっただけなんだ
そう言ったら、両親は申し訳なさそうに笑った

それ以来俺は、一人で食べるようになってた

「確かにそうだが
あまり楽しそうじゃない奴と一緒に食べても、ご飯が不味くなるだけだ

大人数だから美味しくなる訳じゃない
皆が楽しそうにしているから、美味しいんだゾ」

「……分かんない」

「今は分からなくとも、勘のいいAならすぐ分かるだろう？」

何を根拠にそう聞いてきているのか
何にも分からない、分かろうとしてもきっと無駄に終わる
それが、今まで生きてきて学んだことだ