建築士と実況者集団【wrwrd!】【日常組】 (ページ13)

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建築士52 ページ13

「お嬢様、昼食のご用意が出来ました」

扉越しに凛の声が聞こえる

「おk

グルッペン、三人連れてってくれない？
俺はぺいんと呼んでくるから」

「分かった」

グルッペンはそう言うとすぐに立ち上がり、三人と共に大広間へと向かう
俺は二日酔いで多分寝てるぺいんとを起こしに行く

「ぺいんと、起きてる？」

例の如く返事はない、知ってた←

仕方ないので部屋に入ると、布団の中でくるまっているのか
布団が変な膨らみを作っていた

布団を無理やり剥ぐ訳にもいかないから、とりあえず布団の上から優しめに叩いてみる

「んだよ……」

「お昼なんだけど、今のお前真っ黒だな」

動画でもネタなのか茶番なのかは知らないけど取り上げられたのを覚えているかな
真っ黒なぺいんと、通称『ダークぺいんと』

「……寝る」

「いや寝ないで、みんな待たせちゃうから」

お客さんが居るんだ、待たせるのは申し訳ないだろう

「じゃあ俺の分だけ残しとけよ……」

「何か食わんと薬飲まれへんやろ、はよ起きろや」

「今は要らねぇ……」

「此処は俺の家や、俺の家のルールは守ってもらうで」

「いい加減にしろよ……！」

布団から出てくるといきなり殴ってきた
間一髪で避けたから良かったけどさ
護身術で色々習ってたからね、動体視力はいい方だよ

「やっぱ鈍っとんなぁ……
まぁええわ、そっちがその気ならこっちも相手なるで」

俺とぺいんとはお互いに睨み続けた
多分、火花飛んでるくらい睨んでるんじゃないかな

「いい加減にしないか二人とも
いくらAが護身術をやっていたとしても、相手は男だゾ？」

「グルッペン、いつの間に居たの」

気付かなかったなぁ……
多分、後ろ取られてたらヤバかったと思う

「ぺいんとも、今は要らないんだな？」

「……おう」

「じゃあ、凛さんに頼んで残しておいてもらえば良いだろう？

無理強いは良くはないゾ？」

グルッペンは困ったように笑った
友人にこんな顔させたのは、ちょっと申し訳ないと思った