鶴が百十四羽 ページ4
彩音side
取り敢えず私は、伊達組の部屋を出た
厨に居る光忠にお粥を作ってもらう為だ
一番心配していたのは倶利伽羅だけど
あんなに焦った倶利伽羅初めて見た
彩「光忠、国永が目を覚ました…お粥を頼めるか？」
燭「え？嗚呼うん…分かった」
光忠も結構堪えているようだな……
歌「燭台切、鶴丸さんの様子でも見てきたらどうだい？こっちは僕らでも出来るからさ」
燭「でも…」
彩「その方が良いだろう、行ってやれ光忠」
燭「…分かったよ」
光忠は、そう言って厨を出た
歌「主、阿津賀志山の攻略をしてから全く出陣をしていないね」
うっ……
歌仙に痛いところ突かれたな……
阿津賀志山をクリアすれば次のマップが出現するが
その次のマップは『池田屋の記憶』
短刀・脇差の活躍マップだ
けれど、全然レベルを上げていないから……
彩「短刀や脇差の練度上げを兼ねながら、ボチボチ池田屋を攻略しようと…」
歌「サボっていた主が悪いんじゃないかい？」
彩「ご最もです…自分でも思います、雅じゃないって…」
歌「主、それとこれとは話が別だけど」
彩「アッハイ、何でしょうか」
華麗に話を逸らされました
歌仙って案外キツいのだが
もう慣れたけどさ！？
歌「三日月さんが僕のところによく来るんだ、陸奥守の方にも行くようなんだけど、三日月さんは第一部隊で池田屋を攻略したいようだよ」
彩「え？でも太刀以上は夜戦では弱体化しちゃうんじゃ…」
太刀以上は夜戦での弱体化がデメリット
だから、短刀・脇差のレベル上げをしているんだけど……
それに、レベル上げないと修行にも行かせられないしね
歌「それは僕も言ったんだが、『主が行動しないのが悪い』って言うばかりで…いつ出陣してしまうか分からないから、燭台切と取り敢えず共に行動していたんだ」
あっ、そっか
光忠は第一部隊の主力だ
誰か一人でも出陣出来ない状態なら、行くことは不可能
うん、やっぱり歌仙は頭良いな
彩「これからもそうしてくれ、三日月はああ見えて有言実行をする…本当に出陣なんてされたら、たまったもんじゃない」
最悪の場合、誰かが折れてしまうからな……
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