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鶴が百十三羽 ページ3
「んっ……」
体が熱い
彩「国永！」
「主…？俺は一体…」
途中からの記憶が無い
どうしてだ……？
よく考えれば息が苦しい
彩「全く…お前、無理をしすぎたんだろう」
「どういう事だ…？」
彩「お前熱を出したんだ、疲れていたなら言ってくれれば良かったものの…」
「熱…？それは人間が患う病ではないのか…？」
彩「今のお前だって人の体があるだろうが」
そうだ、例え神の端くれだとしても
人の体を持っていれば病気にもなる
俺、馬鹿じゃねぇのになぁ……
それも分からねぇのかよ……
「怠い……」
彩「だろうな…光忠達に頼んで粥を作ってもらっている、食えるか？」
「要らない…」
彩「食え、少しでも栄養を付けろ」
『食えるか？』と聞いてきたのに
結局強制じゃないか
いや、分かりきっていたが……
彩「取り敢えず寝ていろ、無理をして動こうとしたら怒るぞ」
「おいおい…俺の行動全て禁止かよ…」
彩「無理したお前が悪いんだぞ、辛かったら言うぐらい出来るだろう」
今の俺、めっちゃ怒られてる？
「…悪かった」
彩「そうか、悪いと思ってるならいい、暫く出陣無しな」
「そんなの…！」
俺は勢いよく起き上がる
途端に目眩がして頭を抑える
ガンガンするな……
彩「そんな調子で戦えるのか？これはお前の体を思って言っているんだ、第一部隊は暫く休みだ」
鶴崎にそう言われ布団に寝かされる
あーあ……カッコ悪……
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