88─ ページ9
『誰もお前を助けるなんて言っていない』
生意気な言うね、此奴
言祝「うっわ、イラつく」
これだから子供って嫌いなんだよ
中身は検非違使だから、子供じゃない？
見た目が子供ならそんなものでしょ
どうせ、あの子供が心配してるのは
『言祝(アイツ)』でしょ？
ボクの名前は、それじゃないもんね
鶴丸の闇堕ちは想定外だった
何処で思い詰めちゃったかな
光忠と貞宗がこっちに居るところから？
宗近がボクと親しくしていたところから？
どっちにしろ、鶴丸を絶望させるには足りるだろう
ボクには、どう頑張っても
前の家族と同じにしか見えない
場所によって変わるだろうけど
闇堕ちした鶴丸の顔は
前の本丸で、折られた時と同じ
悲しそうで辛そうな顔をしている
そんな顔されれば、戦えるわけないのに
ボクは確かに霊力が少なくなっている
今の状態で闇堕ちを解けば
ボクは死んじゃうんだろうな
それもそれで良いかもしれない
そうすれば、ボクの魂だけが死んで
検非違使が望んでいる言祝の魂だけが残る
そうなれば、この体は言祝の体となる
ボクには、悪役がお似合いだ
持っている刀に霊力を注ぎ込む
少量しか流していないのに
目眩がしたのは、それだけ少ない証拠だろう
三日月「…！主！それはしてはならん！」
宗近がボクのやることに気付いてしまった
ボクの霊力が減っているのが分かったんだろうな
でもボクは、一度決めたら曲げたくないんでね
このまま続けるとしようか
三日月「白空(はく)…！」
振り返ってしまった
そこで名前を呼ぶのはズルいよ、宗近
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←87─優しい人を守る為
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 137人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
