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87─優しい人を守る為 ページ8
Aside
言祝「皆、鶴丸国永の側から離れろ！闇に飲み込まれるぞ！」
言祝に言われ、皆が鶴丸国永の近くから離れる
光忠と太鼓鐘は鶴丸国永に声を掛けているが
その相手自身は、その声が聞こえていないみたいだ
鞘から抜いた刀を此方に振りかざしてくる
今の私には刀が無い
言祝「アンタも下がってろ！刀がねぇなら邪魔すんなよ！」
言祝(中身は違う)に突き飛ばされ
私は三日月に受け止められた
私の無事を確かめるように
皆が私の周りに集まってくる
後藤「大丈夫か大将！」
乱「主さん怪我は！？」
太鼓鐘「主ー！大丈夫か！？」
燭台切「主、大丈夫かな？」
A「…大丈夫だ、だが私は言祝を助けなくては」
三日月「刀も無いのに無理であろう、今の状態ではお主も死にに行くようなものだぞ」
そうかもしれない
だが、私は検非違使だ
刀剣男士や普通の人間とは違うんだ
A「刀なら…まだある」
私は三日月の本体を鞘から取り出し
言祝の援護に向かった
勿論、後ろからは戻れという声が聞こえる
言祝「…なんで来た？邪魔でしかないけど」
A「これは私の意思だ、お前に関係ない」
言祝「じゃあ勝手に死ねよ、ボクは助けないから」
A「構わんさ」
私は、お前じゃなくて
お前の中で見守ってくれている
優しい言祝を助けるだけだ
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