記憶が消えるとしても…【刀剣乱舞】 (ページ6)

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4月1日、政府本部到着ページ6

車の窓の外を眺めていながら
政府の人の話を適当に聞いていた
重要と思ったところは紙に書いたりしながら

男｢着きましたよ｣

A｢あっ…はい｣

車から下ろされると
目の前には大きな建物があった
これが時の政府の本部なのだろうか

男｢此処が時の政府本部となっております、荷物は後からお運びしますので、お先に審神者としての手続きを致しましょう｣

A｢…わかりました？｣

男｢大丈夫です、手続きには私もついて行きますので｣

良かった
もし私一人でやれと言われたら
何も出来ずに一日が終わるところだった

男｢では、行きましょうか｣

A｢はい｣

連れられて入った入口は広く
中には沢山の窓口のようなものがあった
その上にはそれぞれ書いてあり、私達は審神者の窓口の前にやってきた

男｢新しく審神者をして頂く方です｣

窓口｢はい、ではこの書類にお名前をお願い致します｣

渡された紙の内容は
名前・年齢・その他諸々が書いてあった
霊力の量は分からないので空白のまま

窓口｢書き終わりましたでしょうか｣

A｢はい、あの霊力の量って…｣

窓口｢そこは空白でしょうか？｣

A｢分からないので空白です｣

窓口｢恐らく案内人の方が事情を説明してくれるでしょうから、案内人にお聞きください｣

A｢有難うございます｣

案内人とはあの男の人だろうか

男｢終わりましたか？｣

A｢はい｣

男｢では霊力測定に行きましょう｣

A｢霊力測定ですか？｣

男｢貴女は記憶障害の事情があり、測定は後日と言われておりましたが、今日やりましょう｣

A｢そうだったんですか｣

私が原因だったんだ……
分かってはいたけれども
やっぱりこんなの不便でしかない

男｢別室に移動しましょう、測定室までは少し歩きますが……｣

A｢構いません｣

元々は私の所為で測定が出来ていないのだ
私が文句を言う義理などないだろう
そうなれば確実に審神者などやらせてもらえない

男｢では行きましょうか｣

そこから案内人の男性は
私の前を歩いて測定室まで案内してくれた