高校3年、冬-2- ページ10
ﾋﾟﾋﾟｰｰｰｰｰｯ
試合終了のホイッスル。
最終第5セット、デュースの末にボールが落ちたのは相手のコートだった。
ベンチのメンバーもコートに駆け出し涙を流しながら抱き合っている。応援席も同じで稲荷崎高校の優勝を物語っていた。
「本当に…？勝った…？？」
「勝ったなぁ。やっぱり俺の後輩はすごいわ」
誇らしげな信介くんの横顔、男泣きに涙を流すアラン。
あぁ、本当に勝ったんだって実感とともに視界が滲んだ。
折角倫太郎に会えるからっていつもより時間をかけたメイクも崩れてるだろうな。でもメイク直してなんていられないってくらい早く会いたかった。
選手たちがいるフロアへ階段を駆け下りる。優勝が決まったとあって人がごったがえしていて目的の集団が見つけられなかった。
しかもほぼ全員背が高くて視界が開けない…人の波に押されて足がもつれた。つまづいたその先、誰かが支えてくれる温もりを感じた。
「大丈夫？」
「倫太郎！！」
間違えようもないその声。大好きな声の主。そのずっと探してた人物に思わず抱きついた。背の高い彼は疲れているのにちゃんと抱きとめてくれる。なんて幸せ…
「優勝おめでとう！！！」
「応援ありがとう、葵」
「あのね…耳貸して」
去年もここで君に抱きしめられてたなぁ。
あの日君が言ったことちゃんと覚えてるよ。
「1番かっこよかったよ、倫太郎」
「…覚えてたんだ」
「でもね…
倫太郎はいつもいちばんかっこいいよ」
一瞬細い目を大きく開いた倫太郎。
でも直ぐにきゅっと細めて私の手を引いてその逞しい腕に閉じ込めた。
耳元で葵もいちばんかわいいよって言ってくれた。
続く (更新停止中)
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はいきゅ。❤︎ - すみません！！！！！！初コメではありませんでした！！！かな様ごめんなさい！！！！ (4月13日 22時) (
レス) @page10 id: 32bb66029a (このIDを非表示/違反報告)
はいきゅ。❤︎ - え、まってください！！！！このお話、、、、初コメを、、私が頂いていいのでしょうか！？！？！？？！というかこの夢小説最高なのですが！？！（（語彙力ゼロ ほんとうに作者様生まれてきてくれてありがとうございます！長くてすみません！続き見たいです！ (4月13日 22時) (レス) @page10 id: 32bb66029a (このIDを非表示/違反報告)
かな - 好き (2022年3月10日 10時) (レス) id: 4f3c0f4c8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いくと | 作成日時：2022年3月4日 0時
