まゆげとぱっつん (ページ8)

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▽ ページ8

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『ふぅ、あ！しげ、お疲れ様』

重『んー、神ちゃんもお疲れ様』

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お風呂に入って待ってようと思ってたけど

上がったらしげがテレビを観ていた

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重『ちょお、こっち来て』

『ん？』

重『ここ』

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ポンポンと叩いたのは床の上

タオルで頭を拭きながら座ると

スルリ、と手からタオルが奪われた

おまけにソファーに座ったしげの股の間

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『わっ… 』

重『頭ちっちゃ～』

『そんな事ない～』

重『金髪傷まへんの？』

『ケアしっかりしてるから割と大丈夫～』

重『ふーん、ドライヤー』

『 …はいっ！』

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ワシャワシャされながら

前髪の隙間から見えたローテーブルに置かれた雑誌

思わず手に取った

こんなの、買ったかなぁ…

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重『あぁ、神ちゃんにあげよう思って』

『ふーん、女性誌…か』

重『最後の方な』

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表紙の下の方に目をやると1つの名前が目に入った

" 重岡大毅 "

しげおか、だいき…？

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『へっ！？』

重『うわっ！ビックリした！何やねん！』

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パラパラと捲っていくと

見慣れた顔がスーツを着てスマイル

その下には

" 今季注目若手起業家！
甘いルックスで話題沸騰中！ "

そう、書かれていた

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『これ、しげ…？』

重『割とメディア出とるんやけどな～』

『だだだだって…！』

重『まぁ新鮮やったからえっか』

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ドライヤーを片手にニッコリ、と笑った

目をぱちぱちさせて固まる僕を

くるり、と元の状態に戻して

髪を乾かし始めた