まゆげとぱっつん (ページ7)

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『はい、完成ですっ』

客『ほんま神山くんのネイル可愛いっ！』

『嬉しいです！ありがとうございます』

客『予約取れへんの分かる、、』

『いえ、そんな… とんでもない… 』

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お客様の指先を見つめる笑顔が本当に好き

両手を揃えた写真を撮ってあげて

外まで見送る

アシスタントを雇って2.3人くらい

同時進行するのもいいだろうけどここは雇っていない

お客様ひとりひとりのデザインと気持ちを

大切にしたいから時間をかけて接待している

キラキラしている時が1番素敵だ

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『アフターケアしてくださいね』

客『はーい、またよろしく～！』

『ありがとうございました！』

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CLOSE に看板を替えて照明をおとす

グッと、伸びをしてると

ポケットの中のスマホがブルブルと震えた

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『 …もしもし』

重『今、どこおる？』

『仕事場だけど』

重『いつ終わる？』

『今、終わった』

重『分かった、気ぃつけてな』

『あ、うんっ』

重『鍵開けといてな、』

『分かった、しげも気をつけて… 』

重『さんきゅ』

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電話越しのしげの声は落ち着く

優しく語りかけてくれてる感じだ

入念に暖かい格好をしてサロンを出た

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ガチャ＿＿

『ただいまぁ』

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手探りで電気のスイッチを探す

あれやこれやとしているうちにお風呂が溜まって

寝室に部屋着を取りに行くと隣からバタン、と

音がした