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重『 危なっかしい 』
.
水を取ってくれて「 ん。」と手渡される
ペットボトルの蓋に手こずっていると
手から水が消えて、蓋を開けてくれた
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『 …ありがと、』
重『 よう帰って来れたな、ベロンベロンで 』
『 送って、もらったから… 大丈夫だった 』
重『 …へぇ、誰に? 』
『 高校の、せんぱぃ 』
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「 1人や無かったんならええわ 」と
ニィ、と笑うしげ
……よかった、怒ってない
勝手に部屋にあがられて怒ってるかと思ったけど
そうでは無いみたい
その考えも直ぐに打ち消しさせられる
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重『 で?その先輩にもその顔を見せたと? 』
『 ふぇ? 』
重『 こない顔、赤くして…… なぁ?』
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しげの人差し指が、ツーゥ、と頬を伝う
パシッ、と手を叩いて
落ち着かせるように水を口に含んだ
体は素直、動揺を隠しきれてない
含んだはずの水は口の端から零れ落ちて
顎から首に滴り落ちて行った
.
重『 あらら、1人じゃお水も飲めへんか 』
『 違っ… 』
重『 水飲まされたいか、
零れたの拭きたいかどっちがええ? 』
『 ……拭きたい 』
重『 ふっ、ええよ。拭いたる 』
『 ! ひゃっ、』
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意地悪に笑ったしげの顔が近づいてきて
零れ落ちて濡れた口の端と首に
チュッ、と唇を付けザラザラとした舌を這わせた
満足そうに微笑むしげ
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重『 拭いたったのに無視? 』
『 拭いてない…、 』
重『 ……あぁ 』
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重『 ……舐めた、やんな 』
『 っ、』
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耳元にしげの声がダイレクトに届く
フッ、と息を吹きかけられて
身を攀じり、逃げるようにベッドから立つと
手を引かれる
肩を強く押さえつけられてバランスを崩しながら
2人してベッドになだれ込んだ
.
重『 神ちゃんって、アホやなぁ 』
『 …悪口、かよっ 』
重『 そうやなぁ 』
『 ……退ぃて、かぇりたぃ 』
重『 無理、俺、逆に燃えるねんなぁ 』
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.
重『 香水が移るほど近くに居ったとか、さ? 』
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godgod719(プロフ) - はじめまして。読んでいて引き込まれて一気に読みました!!更新される際はまた読みにきます!! (2019年9月2日 13時) (レス) id: 4cead0c334 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナ ギ | 作成日時:2018年12月16日 23時