まゆげとぱっつん (ページ17)

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あひゃひゃ、と笑うしげ

ソファーに掛けられた上着を押し付けて

「帰れ」と背を向けると

「なぁ～、ごめんてぇ～」とついてくる

.

『ついてこないで』

重『なぁ、怒った？なぁ！なぁ！！』

『五月蝿いバカ帰れ』

重『口わるぅ～』

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ポイッ、と上着を頭に掛けられて

文句を言おうと振り向くと

待ってました、と言わんばかりに

キスが降ってきた

.

『んんっ…！』

重『ごめんね？のちゅう』

『 …ん』

.

……許してしまう僕はどんな人よりも甘いんだろう

いつもはテレビをつけてヘラヘラしてるのに

今日は大きなカバンからタブレットを取り出した

.

『珍しいね』

重『んー、ちょっとな』

『コーヒーいる？』

重『いる、ブラックで』

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ポットでお湯が沸くのをキッチンで待ちながら

真剣にタブレットを眺めるしげを盗み見る

笑うと笑窪が出来て可愛いのに

真剣な顔はすっごくかっこいい…

甘いルックスと話題なのに

ギャップだなぁ、、

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『はい』

重『さんきゅ』

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邪魔しないように寝室に行こうとすると

「どこ行くん」

と、直ぐ言われた

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『隣の部屋… 』

重『神ちゃんおらな意味無いねん』

『あ、うん… 』

重『隣で作業してるみたいやん、嫌や』

『ごめんね…？』

重『ん、ここにおって… 』

.

向かいに座って沈黙が続く

ボゥ、っとしげを見てるとある事に気付いた

.

『しげって何の起業家なの？』

重『！！』

『えっ？』

重『 …調べてへんの？』

『え、うん』

重『そこまで興味無いとは思わんかった… 』

『あの＿＿』

重『雑誌見せてもアカンかったか… 』

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分かりやすく落胆したしげに

申し訳なさしか感じなかった