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願い事． ページ12
有明の前―
ベットの上
壁に凭れかかるように、
座り眠る リヴァイさん。
その傍で
私は 寝転んでた。
枷のない手を伸ばして
ひやりとした窓ガラスにつけた。
募る水滴の冷たさ
空気、しとしとと雨の音も
まだ暗い夜に、遠く聞こえる動物の声も
ほんの建物の灯も
そして―…
外という世界と
こんな薄い窓ガラス１枚で隔てられた
兵舎の一室に
リヴァイさんが
届くところにいて
浅い寝息が聞こえる。
『…兵長』
どこにも行かないで
この部屋にいたって
あなたの頬は冷たい。
ひんやり
薄らと白い頬。
やさしく
どこかに
閉じ込めたいほど愛しているのは、たぶん私だっておんなじで。
ヒトにはわからない
思い方で、想い方。
『…リヴァイさん。
私…隠し事 あるんです』
眠るリヴァイさんに
告白し
隣に座った。
朝なんか来なければいいのに、なんて…
あなたの肩に
あぁ…今晩も、また
雨音もやまずに夜明けを迎えても、こんな日々がいとおしいばかり――…。
ラッキーアイテム
朝焼け
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作者名：氷飴 | 作成日時：2018年3月8日 0時
