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それから、沖矢Aの設定やら、安室透のことやらいろいろと話を聞いていると、時刻は午後4時を回っていた。
私は、秀さんが用意してくれたアパートに住むことになったので会はお開きにして、アパートへと向かうことにした。
工藤邸の門を閉め、歩きだそうとしたその時だった。
「あれ?お見かけしない顔ですね?沖矢さんのお知り合いですか?」
工藤という表札がかかっているのにも関わらず、ここが沖矢昴の住む家だと知っている男……。
安室透?!!
はやすぎるターゲットの登場に驚く気持ちを必死で抑えながら、私は愛想のいい笑みを浮かべた。
「はい。沖矢昴の妹のAです。あなたは兄のご友人ですか?」
「ホォーー…。
沖矢さんとは友人というか……まぁそんなところですかね。」
安室は怪しげな笑みを浮かべながら、また話し出した。
「あぁ、すみません、僕の自己紹介が遅れましたね。僕は安室透。この近くにあるポアロという喫茶店でバイトをしています。
それにしても…沖矢さんに妹さんがいらっしゃったとは。失礼ですがお兄さんにはあまり似ているようには見えませんね…。」
妹ってこと完全に疑ってるなこりゃ。
まぁいいや、こんだけはやく会えたんだし、ある程度自己紹介させていただこうかね。
「私と兄は義理の兄妹なんです。似てないのも無理ないですね。
でも義理とはいえど兄妹には変わりないので、仲はとてもいいですよ。」
私は寂しげに微笑みながらそう言った。
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アルファ - 赤井さん落ちもみてみたいです! (2020年4月6日 17時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
KORON(プロフ) - さわさん» う、嬉しいですっ!!!!泣行き当たりばったりで書いていますがさらにおもしろいと言っていただけるよう更新頑張ります!!コメントありがとうございます!!! (2018年8月28日 17時) (レス) id: 766c8774e0 (このIDを非表示/違反報告)
さわ - 面白い、、、(感動))更新頑張ってください!応援してます!! (2018年8月28日 17時) (レス) id: 0f495494f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:K | 作成日時:2018年8月24日 13時