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突然落ちた照明。
辺りは混乱に陥る。
暗闇の中私の目が捉えたのは、L字型の棒。
…まさか当たってるとは。
彼がとった策、それはダウジングだった。
ダウジングとは、L字型の棒(ダウジング・ロッド)を両手に持ち、棒が動いたところに水脈や鉱物などを発見すると言った若干オカルトじみた手法。
しかし、これはオカルトなんかじゃなく科学的根拠がある…らしい。
混乱の後、臨時照明がキッドに浴びせられる。
半ば信じられないが、キッドはしっかり本物を発見したようだ。
ダウジングって誰でもできるのね…今度やってみようかな。
ダウジングをしたなんて考えもしない人々は慌てふためいている。
中森警部は驚愕しつつキッドに問いかける。
「一体どうやって?!!」
「ちょっとした魔法ですよ。それでは宝石はいただいていきます。」
彼は指輪にそっとキスを落とすと、煙幕とともに姿を消した。
なんとまあ…キザな野郎だこと。
さぁ、大事なのはこれから。
私は騒然とする人々を、周りの人に気づかれないように駆け抜けて行った。
目指すは屋上。
エレベーターは彼に使われている。
それなら…!!
私は履いていたヒールを脱ぎ捨て、階段を駆け上がった。
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アルファ - 赤井さん落ちもみてみたいです! (2020年4月6日 17時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
KORON(プロフ) - さわさん» う、嬉しいですっ!!!!泣行き当たりばったりで書いていますがさらにおもしろいと言っていただけるよう更新頑張ります!!コメントありがとうございます!!! (2018年8月28日 17時) (レス) id: 766c8774e0 (このIDを非表示/違反報告)
さわ - 面白い、、、(感動))更新頑張ってください!応援してます!! (2018年8月28日 17時) (レス) id: 0f495494f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:K | 作成日時:2018年8月24日 13時