沖矢の妹がポアロで働くことになったらしいです【安室透】

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「ねぇー蘭、ちょっと聞いて！！」

「え？」

「また次郎吉おじ様のところにキッド様から予告状がきたって！」

「またー？！」


ポアロにて、女子高生たちのそんな会話を耳にしながら、グラスにコーヒーを注ぐ。


「お待たせしました。アイスコーヒーです。」


その席にコーヒーを持っていくと、黒髪ロングの女の子が声をかけてくれた。


「もしかして、あなたが昴さんの妹さんですか？」

「はい？そうですけど…。」

「あっ、急にすみません。私この上に住んでる毛利蘭って言います。あなたのことはコナンくんから聞いて…。」

「そうでしたか！私は沖矢Aと申します。よろしくお願いします。」


私が軽くお辞儀をし、カウンターに戻ろうとすると、茶髪の女の子はこちらに疑いの目を向けてくる。


「でもあんた、全然昴さんに似てないじゃない。本当に兄妹？…実は愛人だったりして。」

「ちょっと園子！」


蘭さんのお友達はどうも癖が強そうだ…。
苦笑いしながら、疑いを晴らそうと口を開いたのだが、


「Aさんと沖矢さんは義理の兄妹なんですよね？」


横からひょこっと出てきて、頼んでもないのに笑顔でそんなことを言ってくる安室。


「そうだったんですか！」

「えぇ…血は繋がっていませんが、仲は良いですよ。」


私は苦笑いしながらそう応えた。
安室は相も変わらずニコニコしている。
その関係を1番疑ってるのはあんたでしょうに。なんてことは言えませんけどね…。

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