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きゅう ページ10

NOside


松「ったく……あのじゃじゃ馬め」


組んでいる佐藤に置いて行かれた松田は、不服そうに彼女の姿を探していた。

すると、柱の陰に隠れて様子をうかがう見慣れた姿が目に入る。


松「…おい」

コ「わっ!」


背後から低い声が聞こえて飛び上がったのは、冷や汗を流す江戸川コナン。


松「ったくまたおまえは」

コ「ま、松田刑事……」

松「何してやがる、こんなところで」


首根っこを掴まれ、悪そうに笑う松田に睨まれたコナンは「アハハ…」と笑ってごまかす。


コ「いや、僕も事件について知りたくて…」

松「ガキが何言ってんだ、ほら帰れ」

コ「さ、佐藤刑事を探してるんでしょ?松田刑事!」

松「ああ?…まあ、そうだけど」

コ「僕さっき見たよ!いっぱい資料を持ってあの部屋に入ってく佐藤刑事!」

松「あ?どこだよ」

コ「こっち!」


松田の手から飛び降りたコナンの後を仕方なくついて行くと、ひとつの空き部屋が目に入る。


コ「佐藤刑事、ここに入って…」

佐「気づいてないとでも思った?」

コ「げっ!」


ドアの隙間から顔を出した佐藤は、コナンの後ろにいる松田を見て驚く。


佐「あら、松田くん!」

松「何が「あら」だ!ったく突っ走りやがって…」

佐「ご、ごめんなさい…」

松「このガキがいなきゃ見つけらんなかったな」

佐「コナンくん!また盗み聞きしてたんでしょ?」

コ「あはは……」

佐「まあいいわ、入って」

松「ちっ、今回だけだぞ」

コ「は〜い」


その部屋の中には、当時の日報がたくさん広げられていた。


松「んで?何かわかったのか?」

佐「やっぱり、名刺が鍵だと思うのよ」

コ「被害者は、デザインが変わる前の松田刑事の名刺を持ってたんだよね?」

松「ああ」

佐「松田くんがここに転属になったのは、3年前の11月1日。ハロウィンの翌日だったから覚えてる!」

松「だが、急だったもんで名刺は間に合わなかったんだ」

佐「そう、名刺を渡せたのは11月4日の朝。これも祝日明けだったから覚えてる。」

コ「そして、新しいデザインの名刺が渡されたのが…」

佐「12月24日の朝ね」

コ「でも、新しい名刺はその翌年から使ってたんでしょ?」

松「ああ、そうだ」

佐「つまり、松田くんが古い名刺を被害者に渡すチャンスがあったのは、11月4日から12月31日までということになるわ」

コ「だいぶ絞られるね…」

松「つっても、2か月近くあるな…」

佐「そうねえ…」

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蕎麦(プロフ) - あいなさん» コメントありがとうございます!!めちゃくちゃ嬉しいです🥹これからも楽しんでいただけたら幸いです✨️ (11月2日 22時) (レス) id: 6e4712d906 (このIDを非表示/違反報告)
あいな - とても良かったです!陣平ちゃんが好きなのでニヤニヤしました! (10月28日 18時) (レス) id: 1d08598e39 (このIDを非表示/違反報告)
蕎麦(プロフ) - 梨央さん» ありがとうございます〜!これからもぜひ楽しく読んでいただけたら嬉しいです! (10月28日 15時) (レス) id: 27ce214f54 (このIDを非表示/違反報告)
梨央(プロフ) - いつも楽しく見させてもらっています! とても続きが気になります(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク いつでも更新待ってます!頑張ってください! (10月26日 23時) (レス) id: d5d12d933e (このIDを非表示/違反報告)
蕎麦(プロフ) - 魔王さん» 読んでいただいてありがとうございます!これからも更新していきますのでぜひ楽しんでください! (10月26日 22時) (レス) id: 27ce214f54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蕎麦 | 作成日時:2022年12月15日 21時

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