ハロウィンの花嫁【名探偵コナン】

はち ページ9

萩「んえ？俺、全然ついて行けてねえんだけど…」

伊「名刺のデザインなんて変わったか？」

松「あ？変わったろ！なんかよくわかんねえけど捜一だけ…」

目「そうだ、あの時捜査一課の名刺だけが一部、デザインの変更があった」

『そういえば、あの時まだハギくんと伊達班長は捜一じゃなかった！』

伊「…ああ！そうか！」

萩「俺たち仲間外れだねぇ、班長」

松「…そうだったっけか」

『もう！陣平！』


呑気に頭をかく陣平の肩をバシッと叩いたとき、カレンダーアプリを開いた美和子が、当時の日付を確認して声を上げた。


佐「そうです！松田くんが捜一に配属された翌年から、新しい名刺になってます！」

高「確か、年が明ける前にもう、名刺はもらってましたよね？」

佐「クリスマスイブよ！松田くんがここに来た年の12月24日に、新しい名刺が届いたわ！」

『よく覚えてるね美和子！』

佐「クリスマスイブだったから覚えてるんです！」


その勢いのまま、美和子は「ちょっと日報を確認してきます！」と駆け出して行った。


目「お、おお！」

松「ったく…」

萩「ははっ、陣平ちゃん、置いて行かれてんの」


ため息をつく陣平と、楽しそうなハギくんに、私も思わず笑ってしまう。


目「よし、佐藤くんは当時のことを思い出すようだし、Aくんと高木くんも少し調べてみてくれ」

『はい』

高「わかりました！」

目「萩原くんと伊達くんは、被害者の男性について聞き込みや証拠品から詳しく調べてくれ」

伊「よし、行くぞ！」

萩「おうよ！……んで、佐藤ちゃんに置いて行かれた陣平ちゃんは？」

松「うるせえぞ、ハギ」


ハギくんを小突いた陣平は、大きなあくびをしながら眠そうに美和子を追いかけていった。


『何かわかるといいんだけど…』

高「そうですね…」

『よし、行くよ高木くん！』

高「はい！」

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