よんじゅう ページ41
萩「ええっ、ちょっとそれ、どういうことよ!」
伊「また面倒なことに巻き込まれやがって……」
松「ったくほんとだぜ」
コナンくんと別れ、署に戻ってきた私たちは、美和子と高木くんにこっぴどく叱られて、聞き込みを終えたハギくんと班長がいる喫煙所に逃げるようにやってきた。
ま、私が入った途端慌てて煙草を消したハギくんが血相を変えて「Aちゃんダメだよこんなところ!はやく出て!」とあっという間に追い出されたんだけど。
自販機やらがある休憩スペース。
人がいなかったからそこでゼロとヒロくんに会ったことを2人に話した。
話を聞いた二人はやっぱりすごく驚いて、ハギくんなんてもう目がとび出そう。
班長は呆れたように笑っている。
萩「陣平ちゃん、その爆弾……」
松「ああ、……」
元爆処組の2人がなにやら話し込んでしまい、私は班長の腕をつつく。
『聞き込み、どうだった?』
班長は腕を組んで唸る。
伊「ダメだな、騒ぎを聞きつけて様子を見に来た人ばっかりで、爆発の瞬間を見ていたのはあの子供らだけだった」
『そっか……』
肩を落とす私の頭に、大きな手がぽんと乗った。
『?』
伊「おまえ、あんまり抱え込むなよ」
『…え?』
伊「俺は実際に見てねえからわからねえけど、おまえのことだ。首に爆弾なんてつけられたゼロを見たんなら、だいぶキてるんじゃねえか?」
『…うん、まあ、』
伊「ははっ、やっぱりな。大丈夫だ……とは言い切れねえかもしれないが、できないことが無いわけじゃねえ。ゼロも諸伏もおまえも、一人じゃねえんだからな。」
『……班長』
ニカッと笑う班長の顔に、ほっと心がほぐれた気がして、そのたくましい腕に抱き着いた。
伊「おわぁっ!」
『えへへっ、班長も、一人じゃないよ!』
伊「……そうだな」
萩「ああっ、班長!?」
松「ああ?……って、おい!」
大騒ぎする元爆処組は放っておいていいよねっ。
『ねえ班長、のど乾いた』
伊「ったく……」
いろいろ言いながらも、私の好きなミルクティーを買ってくれる班長。
やっぱりパパみたいだよね、班長って。
『ありがとっ』
伊「はいはい、爆処のエースがお怒りだぞ〜、はやく戻れ」
『え〜別に私陣平と組んでないもん』
休憩室を出た私は、相棒の高木くんを探した。
802人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蕎麦(プロフ) - あいなさん» コメントありがとうございます!!めちゃくちゃ嬉しいです🥹これからも楽しんでいただけたら幸いです✨️ (11月2日 22時) (レス) id: 6e4712d906 (このIDを非表示/違反報告)
あいな - とても良かったです!陣平ちゃんが好きなのでニヤニヤしました! (10月28日 18時) (レス) id: 1d08598e39 (このIDを非表示/違反報告)
蕎麦(プロフ) - 梨央さん» ありがとうございます〜!これからもぜひ楽しく読んでいただけたら嬉しいです! (10月28日 15時) (レス) id: 27ce214f54 (このIDを非表示/違反報告)
梨央(プロフ) - いつも楽しく見させてもらっています! とても続きが気になります(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク いつでも更新待ってます!頑張ってください! (10月26日 23時) (レス) id: d5d12d933e (このIDを非表示/違反報告)
蕎麦(プロフ) - 魔王さん» 読んでいただいてありがとうございます!これからも更新していきますのでぜひ楽しんでください! (10月26日 22時) (レス) id: 27ce214f54 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:蕎麦 | 作成日時:2022年12月15日 21時