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じゅうさん ページ14

『ちょ、じんぺ、』


陣平は私の肩からそっと手を離した。


松「…俺がおまえに何度助けられたと思ってる」

『…陣平』

松「俺だけじゃねえ、ハギも、ゼロも、ヒロも、班長だって、おまえを大事に思ってる」

『…うん、』

松「だから、そんなことで不安になるんじゃねえ」

『…』

松「次言ったら、怒るぞ」


真剣な彼の瞳に、私は黙って頷くしかなかった。


松「…わかったならいい」


そう小さく笑った彼は、「邪魔して悪かったな」と高木くんを振り返った。


高「い、いえ…松田さんとAさん、やっぱりすごいですね…」

『え?』


自信の無さそうな高木くんの顔を、陣平と覗き込む。


高「いや、お二人は警察学校の頃からの仲ですし、信頼し合ってるんだなって」

松「…まあな」

高「…僕はまだ、佐藤さんの知らないところいっぱいありますし…」

『…高木くん、』

高「強い絆で結ばれてるお二人が、羨ましいなあって…」

松「ばぁか、んなこと言ったらあのじゃじゃ馬に…あぁっ!」

『!?』

高「!?」


突然何かを思い出したように叫ぶ陣平に、高木くんと一緒に驚く。


『な、なに!』

松「そうだ、おまえに用があったんだ」

『わ、わたし?』


陣平は、私の腕を掴んで立ち上がり、高木くんを振り返った。


松「おい高木、4階の会議室で佐藤がコナンと一緒に日報の確認をしてる。そこに行ってくれ、俺はこいつと行くところがある」

高「え、ちょ、」

『陣平?』

松「行くぞA!」

『えっ、ちょ…た、高木くんごめんね!』

高「ちょ、Aさん!」


陣平に引っ張られるまま高木くんに謝罪して、私は資料室を飛び出した。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ガチャ

佐「ちょっと、ここは今空いてな…高木くん!?」

高「さ、佐藤さん…」

佐「どうしたの?」

コ「松田刑事、そっちに行かなかった?」

高「コ、コナンくん!ほんとにいたんだね…」

コ「あ、あはは…」

佐「それで、Aさんは?」

高「そ、それが…松田さんに「俺たちは行くところがあるから佐藤さんのところに行ってくれ」って言われて…」

佐「まさか、Aさんのこと引っ張ってどっか行っちゃったの!?」

高「はい…」

コ「(松田刑事、一体何を思い出したんだ…)」

佐「もう!ほんと自分勝手!」

高「こっちは何か、わかりましたか?」

佐「それがなにも」

コ「やっぱり期間が長すぎるね…」

じゅうよん→←じゅうに



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蕎麦(プロフ) - あいなさん» コメントありがとうございます!!めちゃくちゃ嬉しいです🥹これからも楽しんでいただけたら幸いです✨️ (11月2日 22時) (レス) id: 6e4712d906 (このIDを非表示/違反報告)
あいな - とても良かったです!陣平ちゃんが好きなのでニヤニヤしました! (10月28日 18時) (レス) id: 1d08598e39 (このIDを非表示/違反報告)
蕎麦(プロフ) - 梨央さん» ありがとうございます〜!これからもぜひ楽しく読んでいただけたら嬉しいです! (10月28日 15時) (レス) id: 27ce214f54 (このIDを非表示/違反報告)
梨央(プロフ) - いつも楽しく見させてもらっています! とても続きが気になります(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク いつでも更新待ってます!頑張ってください! (10月26日 23時) (レス) id: d5d12d933e (このIDを非表示/違反報告)
蕎麦(プロフ) - 魔王さん» 読んでいただいてありがとうございます!これからも更新していきますのでぜひ楽しんでください! (10月26日 22時) (レス) id: 27ce214f54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蕎麦 | 作成日時:2022年12月15日 21時

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