ハロウィンの花嫁【名探偵コナン】

じゅう ページ11

コ「ねえ、松田刑事が転属になった時のこと、詳しく教えてくれない？」

佐「え？」

コ「話してるうちに何か思いだすかもしれないでしょ？」

松「そうか？」

佐「…そうね！」

松「おい、」

佐「いいじゃない！実際、何も検討はついてないんだし」


佐藤は当時のことを思い出し、懐かしむように目を細めた。


佐「松田君が転属されてから、11月7日までのことなら、よく覚えてるわ」

松「…奇遇だな、俺もだ」

コ「11月7日って、あの爆破事件があった日だよね？」

佐「ええ、そうよ」

松「ったくあの時は散々だったぜ、俺はその前の日も……」


何かを言いかけた松田は、突然ハッと目の色を変えた。


松「そういやあん時…！」

佐「え？」

コ「松田刑事？何か思いだしたの？」


不思議そうに松田に尋ねる2人だったが、松田はそれに見向きもせず部屋を飛び出した。


松「Aんとこ行ってくる！佐藤、そのガキとやっててくれ！」

佐「ちょっと松田くん！」

コ「A刑事のところ…？」

佐「まったく！ほんとに自分勝手なんだから…！」


松田が飛び出していったドアを見つめ、佐藤はそう漏らす。


コ「ねえ佐藤刑事」

佐「なあに？コナンくん」

コ「松田刑事とA刑事って、恋人同士なんでしょ？」

佐「ええ、そうよ」

コ「いつから付き合ってるの？」

佐「さあ…詳しいことはわからないけど、私がAさんに初めて会った時にはもう恋人がいるって言ってたわよ。その時は松田くんのことは知らなかったけど、爆処のエースらしいって噂だったから、今思えば松田くんのことだったのね」

コ「じゃあ、３年前の事件のときも付き合ってたんだね」

佐「そうよ。松田くんがここに配属になった時なんか、すごかったんだから。Aさんの彼氏が来たって大騒ぎだったわよ！しかも松田くん、偉そうで態度はでかいし口も悪かったから、Aさんの恋人があんなやつなのかって衝撃だったわ…あ！」

コ「どうしたの？」

佐「そういえば、萩原さんが前に、あの2人は警察学校の頃から付き合ってるって言ってたわ！」

コ「…じゃあ、当時のことを何か思いだしたのかもね、松田刑事」

佐「え？」

コ「だって、あんなに慌ててA刑事のところに行ったんだよ？あの2人が警察学校時代から付き合ってたんなら、相当な時間を一緒に過ごしてるはず…きっと何か、A刑事に伝えなきゃいけないことがあったんじゃない？」

佐「…もう、だったら私にも言いなさいよ、まったく」

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