赤髪くんは私のヒーロー

名乗る資格なし ページ20

「さらに頑張って増えてみましたさぁ授業開始です」

ふ、増えすぎて逆に気持ち悪い

なんか残像雑だし

「…どうしたの殺せんせー？なんか気合入りすぎじゃない？」

「んん？そんなことないですよ」

なんか…なんか…大事なこと忘れてる気がする

キーンコーンカーンコーン

殺せんせーは疲れちゃったみたい

さすがにそうだよね

「なんでここまで一生懸命先生をするんかね〜」

「ヌルフフフ全ては君達のテストの点を上げるためですそうすれば…」

殺せんせーはつまり生徒からの尊敬の眼差し

評判を聞いた巨乳女子大生達にチヤホヤされたいと

「殺される危険もなくなり先生には良い事ずくめ」

あぁ、下心丸見えだ

「…いや勉強の方はそれなりでいいよな」

「…うんなんたって暗殺すれば賞金百億だし」

「百億あれば成績悪くてもその後の人生バラ色だしさ」

「にゅやッそ、そういう考えをしてきますか？！」

「俺達エンドのE組だぜ殺せんせー」

「テストなんかより…暗殺の方がよほど身近なチャンスなんだよ」

でもその理由って…

『それは違う気がするな…なんかそれって嫌なことから目を背けてるみたい…』

「Aさんのいう通りです。今の君達には…暗殺者の資格はありませんね、全員校庭へ出なさい、烏間先生とイリーナ先生も呼んでください」

私はみんなより先に殺せんせーを追いかけた

殺せんせー、いなくなるとか言い出さないよね？

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