ストロベリーホーム【Ryosuke.Y】 (ページ26)

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土日が終わり、
また涼介くんとは会えない生活と、

大学の課題に追われる日々と、
紫耀との気まずいバイトの日々がまた始まった。

水曜日、
シフトできるだけ被らせないようにしてたんだけどなあ……

紫耀の事だからもしかして、気づいた？

今日はなんとキッチンで二人きりだった。

いつまでも逃げてちゃ、
きっと話に収拾がつかない。

謝ろう。

手を出してしまった私がいちばん悪いことは、
誰がどうみたってわかりきっている。

美優紀「え、なんでAが謝るの～？」

否、美優紀はそうは思わなかったらしい。

大学からバイトまで行く道のり、
美優紀はビックリして立ち止まった。

A「そりゃ謝るよ……

感情的になっちゃったのは私だし。
今まで避けてたのもきっと気づかれたよ」

美優紀「……たったの4日程度でしょ？

それに私も、
どんなに仲良い人にでも。

そんなこと言われたらきっと怒る！

謝るべきは紫耀くんじゃない？」

涼介くんのこと、
あんな風に言ったことは
やっぱり確かに許せない。

大好きな人だから、
誰かに悪くなんて絶対言われたくない。

特に、
紫耀みたいに私のことをわかってくれてると思っていた人に言われたことは、ショックだった。

けど、
…………これ以上気まずい空気にはなりたくない。

A「…………私が謝ったら済む話だもん」

美優紀「Aは優しすぎるんだよ～」

断固反対！と
可愛らしい顔でほっぺを膨らます。

美優紀のアドバイス(？)には添えないけど、
やっぱり私は今日謝ろうと思う。

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着替えてキッチンに入ると、
1時間前入りだった紫耀が既に居た。

私に気づくなり、
コクンと首を下に1回下げて、

作業にとりかかる。

A「…………久しぶり」

紫耀「……4日、とかだけど」

さっきも誰かに言われたなあ……と
苦笑いすると、

紫耀は気まずそうに帽子をクイッと上げた。

紫耀「………………この間は、

本当にごめん」