ストロベリーホーム【Ryosuke.Y】 (ページ23)

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A「………ううん…
涼介くんがお仕事頑張るためだもん…

私はアイドルの涼介くんも大好きだからさ」

涼介「ありがと笑

俺も今の仕事は、嫌いじゃないし…
メンバーは友達だし

楽しいよ」

そう、なら良かった。

と、言おうと思ったの。

…………ただ、
私はやっぱり気になって仕方なかった。

A「…………マネージャー、さん…」

涼介「ん？

あー、俺専属の？」

A「………………今日、

メールでマネージャーから聞いたって言ってたでしょ？

…………私がコンビニで、会ったマネージャーっぽい人は…

女の、人だったから。

それも、すごく綺麗で。

あ、でもあの人かどうかはわかんないんだけど……」

こんな事言うの、
疲れるかな。重いかな。

嫌われるのが怖くて、
言葉に詰まりながらも最後まで話した。

なんて返ってくるか、
そう考えて恐る恐る涼介くんを見ると

やっぱり私を心配そうに見ていた。

涼介「…………もしかして、

ヤキモチ？」

そう思えば、
次はいつもみたいに意地悪に笑って、

首を傾げた。

ヤキモチ……？って、なんでそんなこと聞くの？

そんなの、

A「……そ、そうに決まってるじゃん…っ」

こんなに恥ずかしいこと、
もう言えない……

ふと涼介くんの顔を見ると、
驚くほど顔を真っ赤にしていた。

え？

と拍子抜けしてしまっていると、

『もー』と頭を抱えた。

涼介「…………久しぶりに会えて、嬉しい…

………………大丈夫だよ。

Aが心配することは、何も無い」

頭にぽん、と暖かい手のひらが乗った。

優しく口角を上げる涼介くんを見ると、

不安や悲しみが一気に収まった。