ストロベリーホーム【Ryosuke.Y】 (ページ11)

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バイトから上がって、
三連休少し疲れたなあ……と眠たい目を擦りながら外に出ると、

困った顔で私に気がついた彼と、

酔っ払いイケメンジジイがいた。

圭人「あ、Aちゃん！」

涼介「あ～！A～！」

なにこれ、もうへにゃへにゃじゃない。

真っ赤な顔で圭人君に肩を回してもらっている涼介くんは、見たこともないくらい酔っ払っていた。

A「……もーだから言ったのに。

圭人くん、明日って涼介くん仕事？」

確か夕方からだよ、と
圭人くんはいつもメンバーのスケジュールを把握してくれているからありがたい。

夕方って事は、3時は回るよね。

二日酔いになったとしても、
まあギリギリセーフかあ………

A「……私は、涼介くんとは歩けないから…

圭人くん、本当に申し訳ないんだけど
お家まで支えてあげてくれない？」

圭人「あー、全然いい……」

涼介「嫌だよ～

Aと一緒に帰る……」

そんな事を言って、
フラフラになりながら私にもたれかかった涼介くん。

人前でこんなことは絶対にしないから、
驚いて少し肩を押した。

A「涼介くん、誰かが見てるかもしれないってば……！」

涼介「今日アイツ俺見なかったけど…

厨房の中にいたのー？」

今度はぎゅっと抱きついてくる涼介くんのそんな言葉に、また私は心を締め付けられた。

やっぱり、
不安で見に来たの、かな……

A「……今日は入ってなかったよ」

涼介「そ……

俺さ……Aのこと世界一、好きだよ……

本当に、何があっても大好きだからね……」

お酒が入ってるからだよね。

子供のように甘えてくる涼介くん。

その割にあまりにも切なく、

何度も『好き』と繰り返してくれる。

涼介「………俺から、離れないでいてね……」

涼介君の心の内は、
不安で不安でたまらないんだろうな。

私は、そんな思いをさせたいわけじゃないのに……