. ページ23
.
.
自分の心に正直になって考えるとか、
心の揺らぎだとか。
…………そもそも私には似合っていない。
櫻井さんが上がりのサインを出したので、
私は休憩室に戻った。
ガラガラ、と開けると
もう既に着替え終わっている紫耀が
スマホを触りながら床に座っていた。
A「………ごめん
行っちゃいけない部屋行って」
紫耀「いや、……うん」
紫耀の顔は、
私のことをまるで怖がるような目で、
少し警戒しているようにも見えた。
紫耀「……あの、
…………あんなことしてごめん」
アコーディオンカーテンを閉めるのを、
紫耀はその腕を止めた。
………キスしようとしたこと？
A「………謝るくらいなら、しないでよ」
紫耀「そ、うだよな……
調子乗った。ごめん」
ごめんにごめんを重ねた彼に呆れて
私はアコーディオンカーテンをきっちりと閉めて
服を着替えた。
A「…おまたせ、帰ろっか」
紫耀「おう」
.
.
夜の冷たい風が
私たちの頬を擦る。
紫耀「……あの部屋に行くなって言ったのは…
俺の勝手な独占欲」
A「へ？」
紫耀「……わかったよ
お前が山田を見る目で。
嫌だった。
…………少しでもあいつのそばには、居させたくなくて」
あまりに辛そうな目で話すから、
少し返答に迷ったけど。
A「………前にも言ったよね
私は紫耀ちゃんのことが、
きっと誰よりも大好き…………
だったの」
過去は過去。
私は今、あの人といる時間。
あの人といる自分が、
1番自分でいられる。
私はもう、悪い意味のアイドルヲタクじゃない。
私はもう、男嫌いなんかじゃない。
A「……………涼介くんが私を変えてくれた」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 778人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆーみん - キュンッキュンッしました！！！！ (2020年6月27日 20時) (
レス) id: 2e289340ae (このIDを非表示/違反報告)
りーーーな。(プロフ) - rainbowさん» 大好きな作品、とは恐縮です汗。でも凄く嬉しいですありがとうございます！続編、待っててください ！ (2018年8月21日 2時) (レス) id: d71e2eaa5a (このIDを非表示/違反報告)
りーーーな。(プロフ) - かなさん» 大好きは嬉しすぎます(;_;)応援ありがとうございます！待っててください！ (2018年8月21日 2時) (レス) id: d71e2eaa5a (このIDを非表示/違反報告)
りーーーな。(プロフ) - ふまやまさん» なんとか完結致しました(;_;)もちろんです！待っていてください！ (2018年8月21日 2時) (レス) id: d71e2eaa5a (このIDを非表示/違反報告)
rainbow(プロフ) - 完結おめでとうございます！大好きな作品が終わってしまうのは、寂しいけど名前を変えて出すのは嬉しいのでこれからも頑張ってください (2018年8月21日 2時) (レス) id: 0b385c0c45 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りーーーな。 | 作成日時：2018年7月29日 20時
