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その後も
ずっと顔を伏せたまんま授業を受けているし、




……私の方は向かないし。









いつも通りっちゃいつも通りなんだけど、
怒ってるように見える。









1限目が終わって、
2限目の移動教室のために



3人で教室をでる。









圭人くんと山田くんが
たわいない話をしているのを横耳に、





渡り廊下ですれ違いざまに、気がついた。









A「大貴先輩」




涼介「……」









先輩も私達に気がついて、
おう、と手を振りながら近寄ってきた。






その隣には、お兄ちゃんもいて。









圭人「おはよ大ちゃん」




涼介「うーす…」




大貴「なんだよお前ら、テンション低いな!」









なんかあったのか?
と出会ってすぐ眉を顰める先輩。









なんかっていうか、
山田くんがご機嫌斜めっていうかなあ……









なんと返事をしていいのか分からず、
つい圭人くんに視線を送って助けを求めると、


何故か圭人くんは穏やかな顔で話し出した。









圭人「ふふ、大ちゃん



朝だいぶAちゃんと仲良さそうだったからビックリしたよ」









え?





圭人くんって、
確か途中からは山田くんと登校してるよね?









朝って……もしかしてあれのこと?









大貴「あー見てたの?笑」





涼介「おいっ、圭人何言ってんだよ」





大貴「え?
それで山田機嫌悪いんだ?」





圭人「そうだよね?」





涼介「ちげえよ、おいお前おかしくなったわけ?は?何言っちゃってんの?」









見るからにアタフタしているその姿。
圭人くんはずっとニヤニヤしてるし。






何だか、おかしい。







こんなに慌ててる山田くんみるの、初めてかもしれない。









A「ねえ、どういうこと?」




涼介「うっせえお前は黙っとけって!」




A「はっ…?


なにそれ、黙っとけって酷くない?ちょっと!






昨日はあんなに優しかったのに…」









何気なく口からポロッとでたその言葉に
圭人くんと先輩は目を見開いた。









圭人「なに…?

『昨日』って。俺聞いてない」





大貴「……あ、待ってるから戻る」









驚く圭人くんとは反対に、
先輩は遠くからこっちを見ていたお兄ちゃんの元へ帰って行った。









A「…えっと……」

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lrupullblll(プロフ) - パスワード教えていただけませんか (1月2日 17時) (レス) @page50 id: e88d9aa1cc (このIDを非表示/違反報告)
りょーちゃん - パスワードを教えてください (2019年12月24日 1時) (レス) id: 57099a65b5 (このIDを非表示/違反報告)
Nenchi ーねんちー(プロフ) - 次のお話がパスワードかかってて読めません。楽しみにしてたのに (2019年8月29日 16時) (レス) id: 07a41134ab (このIDを非表示/違反報告)
ryousuke_love__(プロフ) - パスワード教えて頂きたいです! (2019年7月7日 10時) (レス) id: e8573b2850 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - りーーーな。さん» 事情があったんですね〜!分かりました!お気に入り登録して気長に待ちます(*゚▽゚)ノ (2018年8月3日 1時) (レス) id: b8c883a9ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りーな。 | 作成日時:2018年4月6日 23時

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