検索窓
今日:3 hit、昨日:12 hit、合計:102,072 hit

15 ページ15

.









.









彼女の名前は恵美。
加藤恵美、という名前。







当時19歳で、
俺よりも5つ年上だった。









恵美は勉強が好きで、
俺に教えてくれる時はすごくかっこよくて、
すごくいきいきしていた。









勉強机に頬をつく恵美の
ラベンダーの香りに、
うっとりした感覚はまだ覚えている。









俺の名前を呼ぶ
透き通るような声に、



胸はくすぐられた。









ある日、恵美は言った。









恵美「………涼介とあたしは、似てるよ」









正直、こんな清楚で可憐な恵美と俺が似てるなんて
きっと誰も思わなかったと思う。









恵美「あたしも、家なんて大っ嫌いなの





パパは勉強を無理強いしてくるし、

ママは私を愛しているんだろうけど、





けどあたしの好きになんて
させてくれたこと1度もなかった









だから、学校に行く時間が楽しいの

もちろん学校が終われば憂鬱だけど









けど最近はもっと楽しいと思えることが増えてる」






涼介「……なに?」









恵美はニッコリ笑って
俺の顔を覗き込んだ。









恵美「……涼介と一緒にいれる時間が、あたし好き」









少しだけ頬を赤らめて言った恵美に、
俺も頬を赤くした。









好きにならないわけが、なかった。









恵美「……涼介を、私の帰る場所にして?







私は、いつだって涼介の事待つから…









ね、約束」









小指と小指をゆっくりと繋ぎ合わせた。






まだ頬の熱い俺は、






恵美に、恵美との時間に恋焦がれた。

16→←14 Ryosuke



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (148 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
616人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

lrupullblll(プロフ) - パスワード教えていただけませんか (1月2日 17時) (レス) @page50 id: e88d9aa1cc (このIDを非表示/違反報告)
りょーちゃん - パスワードを教えてください (2019年12月24日 1時) (レス) id: 57099a65b5 (このIDを非表示/違反報告)
Nenchi ーねんちー(プロフ) - 次のお話がパスワードかかってて読めません。楽しみにしてたのに (2019年8月29日 16時) (レス) id: 07a41134ab (このIDを非表示/違反報告)
ryousuke_love__(プロフ) - パスワード教えて頂きたいです! (2019年7月7日 10時) (レス) id: e8573b2850 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - りーーーな。さん» 事情があったんですね〜!分かりました!お気に入り登録して気長に待ちます(*゚▽゚)ノ (2018年8月3日 1時) (レス) id: b8c883a9ae (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:りーな。 | 作成日時:2018年4月6日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。