【H×H】少しだけ可笑しい彼氏【キルア】

No.41 力の差 ページ42

約束を交わし、私達は空港でクラピカたちを見送ったあと、ゴンは寂しげな顔をしながらレオリオ達の乗った飛行船を遠い目で｢あっという間に3人になっちゃったね｣と私たちに言う。




｢これからどーする？｣


｢？
ヒソカを殴るために特訓しないの？｣

｢え、なに？遊ばないの？｣




ポケーっとした顔で呑気なことを言うゴンに、キルアは額に血管を浮かせながらズイッとゴンの顔に近づくと、ゴンの頬を自身の人差し指でぷにぷにとつつきながらも｢今のままでヒソカに一発殴られると思ってるのか｣と大きく口を開けながらゴンに対して怒鳴る




｢いいか？分かりやすく言うと、これがハンゾーでこれがヒソカだとするぞ？｣


キルアは、近くに落ちていた木の棒を拾い上げ、地面にカリカリとヒソカとハンゾーの絵を描き、その間に線を書いて｢これがヒソカとハンゾーの差｣と絵を使いながら分かりやすくゴンに教えるキルア。




｢お前との差は...、｣





と、キルアが呟いた瞬間に、木の棒でハンゾーとの差の線を一気に引き伸ばし、やっと止まったと思ったら、｢ここ！！かなりオマケでな！！｣とこちら側に叫ぶ。確かに言えてるかもだよ？厳しくした方がいいかもしれないけど、流石にやりすぎじゃ...



｢じゃあキルアはどこなのさ！！｣



ムスッと悔しがるような顔で言うゴンに、キルアは適当なところに縦線を書く。どうせ、オレって謙虚だな。とか思ってんだろうな...とジト目でキルアを見つめていると、次にゴンは｢じゃあAは？｣とキルアに聞く



｢ここ、かな？｣



キルアは、ハンゾーと同じくらいのところにトントンの木の棒をつつくと、ゴンは目を大きく見開きながらも私に向けて視線を集めた。

そんなに驚くものだろうか

｢キルアよりも強いの！？｣

｢少し悔しいけどこんなもんだよ。だってコイツは実戦慣れしてるしな、一応、"特別暗部部隊"なんちゃらに配属されてたからな。

まず実力はオレ達より敵地慣れしてるし、単純な基礎能力だとヒソカと同等の価値があるかもしれない



それほど過去に血のにじむほどの特訓してたんだよ｣

｢凄いやA！！｣



｢アハハ...｣



こんな体験はしたくはなかったけどね...と思いつつも、ゴンの特訓のためにキルアが"天空闘技場"という格闘家の聖地でもあるところをおすすめした。キルアは、ゴンに飛行船にある公共のパソコンを使いながら天空闘技場のことについて詳しく教える。

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