番外編 ページ38
芦葉side
俺は、佐藤先輩が好きだった。
軽薄なギャルに見えて、実は一途で、優しい人だって知ってたから。
本当に愛してくれる人を探していただけだったのを知っていたから。
(俺なら、悲しませない。先輩が思う存分、愛して見せる)
そんなことを思ったのは、一、二回ではない。
けれど、所詮は部活の後輩。
先輩が俺を恋愛対象として見ていないのは、目に見えていた。
一方的な片想いだったから。
伝えることを、諦めた。
その方が、誰も傷つかない。
先輩は優しいから、俺をふることで、傷つく。
そして、誰よりも俺が傷つく。
誰も傷つかない方法なんて、ありはしないのだろうけれど。
先輩には、ツラい思いをさせたくなかったんだ。
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タケ焼き - 最近二口もはまっててもうこの作品見たら一瞬三途の川見えました!! (2020年5月5日 13時) (レス) id: b1a2c58828 (このIDを非表示/違反報告)
ミラージュ - 今更なんですが...滑津ちゃんはD組ですよ!お話面白かったです! (2019年9月22日 23時) (レス) id: 490ab1aedc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イチゴヨーグルト | 作成日時:2016年5月9日 23時