ゆるふわ20 ページ22
入場して、長い話を聞いて。
今は女子の100mである。
少ないから、まあすぐ終わるけど。
次は仲嶋の番。
あぁ見えて、仲嶋は結構早い。
一位では、ないけれど、2位と言う中々の成績だった。
あ、俺も二着ね。
やっぱり陸上部には勝てない。
次は、二人三脚。
…あの二人の見なきゃなんないのか…
とか思っているとき。
先「ちょっと来てくれる?!」
と、実行委員会の腕章を着けた先輩が俺を引っ張る。(ハチマキが青いので先輩だとわかるけれど、俺はこの人知らない)
佐「あ、連れてきてくれたんだぁ、ありがとぉねぇ」
先「ヒッ…い、いや、このくらいなら…」
そう言って先輩は逃げた。
どうやら俺を呼んだのは、佐藤夏穂李先輩らしい。
仲嶋のように天然でなく、染めた茶髪の巻き髪。
それに、化粧。
明らかにギャル系の先輩。
そして…俺に告白してきた人。
「なんすか」
佐「ふふふ、あのねぇ?アタシと二人三脚するはずたったぁ、ペアの子が、今日休んじゃったのぉ。だからぁ、代役頼めないかなぁ?」
「…学年とか違いますし」
佐「知らない?ペアの子が違うだけで、点数カウントされないのぉ。だからぁ、他学年でもいいんだよぉ?」
知らねぇよ。
佐「あとねぇ?チャンスをあげようと思ってぇ。」
「はぁ?」
佐「あのときはぁ、照れちゃっただけでしょぉ?だからぁ、二人三脚してくれたら、もう一度告白してあげる❤」
「俺、好きなやついるんで」
佐「だからぁ、それアタシでしょぉ?」
「違いますから。」
俺の好きなやつは仲嶋一人。
仲嶋も語尾は伸ばすけれど、佐藤先輩のように媚びた感じじゃなく、素だ。
「それじゃ」
佐「ちょ、ちょっとぉ、待ってよ[賢治]!」
賢治…?
そんな呼び方しないでくれるか。
「やめてください。それに、賢治なんて、いつ誰が許したんですか」
そう呼ばれたくて仕方がないのは__。
仲嶋だけだ。
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タケ焼き - 最近二口もはまっててもうこの作品見たら一瞬三途の川見えました!! (2020年5月5日 13時) (レス) id: b1a2c58828 (このIDを非表示/違反報告)
ミラージュ - 今更なんですが...滑津ちゃんはD組ですよ!お話面白かったです! (2019年9月22日 23時) (レス) id: 490ab1aedc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イチゴヨーグルト | 作成日時:2016年5月9日 23時