ゆるふわ12 ページ14
「本当に、良いのか？」
貴「良いの良いの〜。お母さん、いつも少し多めに作るから、私が足りなくなることはないし〜」
「じゃあ…もらいます…」
貴「どうぞどうぞ〜」
それと、と仲嶋は続けて言う。
貴「一緒に食べて良い〜？」
「いいよ…って、え？」
あまりにナチュラルに言うものだから、聞き逃すところだった。
貴「にろ君の前の席の、氷上君のイス借りて、にろ君の机で一緒に良いか〜？ってことだよ〜」
「い、良いけど…」
貴「いえーい」
氷上のイスを使い、俺の向かい側に座る。
待って。
不幸のどん底から、なんでこんなに幸せになれんの。
貴「いただきます」
パカッと弁当の蓋を開ける。
仲嶋の中身と、同じだろう。
俺も仲嶋のものより少し大きい仲嶋父のもののはずだった弁当を開ける。(ややこしい)
「うわ、うまそ」
きれいにふっくら炊かれた白米の上には、きれいな赤色をした梅。
それとわかれておかれたおかずには、唐揚げ、卵焼き、ウインナー、ミートボール、菜っ葉のおひたし。
見た目からきれいだ。
貴「食べないの〜？」
「あ、食べる食べる」
あっけにとられている俺を置いて、先に箸をつけていた。
「い、いただきます」
唐揚げを一つ口に放り込む。
これ、弁当だよな？なんでこんなに美味しいの？なんでこんなにジューシーって言うか、カラッとなってんの？
マジでうまい。
「うっま」
貴「それは良かった〜」
ウインナーは、外側がパリッとしてるし、おひたしは味が濃すぎず、薄すぎない。
仲嶋の母さん、料理旨すぎ…
量は結構あったが、あっという間に食べてしまった。
それくらい、うまかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 27人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
タケ焼き - 最近二口もはまっててもうこの作品見たら一瞬三途の川見えました！！ (2020年5月5日 13時) (
レス) id: b1a2c58828 (このIDを非表示/違反報告)
ミラージュ - 今更なんですが...滑津ちゃんはD組ですよ！お話面白かったです！ (2019年9月22日 23時) (レス) id: 490ab1aedc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：イチゴヨーグルト | 作成日時：2016年5月9日 23時
