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薄着み悪い土砂降りの雨の中、アイドル事務所「小鳥遊芸能事務所」所属する7人組男性アイドル「IDOLiSH7」の最年少、和泉 一織さんとセンターの七瀬 陸さんが鉄の棒を持った男に金をせがまれていた。
和泉 一織「……っ(カタカタ…)」
七瀬 陸「ゲホッゲホッ!!」
一織「!!七瀬さん……!!」
男「黙れ!!!(ブン!!!)」
一織/陸「っ!!うわあああーー!!!」
男は興奮状態で気が狂っているのか、手に持っている鉄の棒を勢い良く振り一織さん達に当てようとした。
しかし……
(ガン!!!!!)
男「……!!?」
一織/陸「……?」
一織/陸(あれ……痛く……)
ものすごく痛々しい音がしたが、その鉄の棒は一織さん達に当たっていない。
一織/陸「!!?」
一織さん達が恐る恐る目を開けると一織さん達の前には白いフードを被った小さな少年が立っていて、少年が構えていた右腕に鉄の棒が勢い良く当たった。
『先に手を出して来たのはそっちだから遠慮は要らないよな(ガシッ…・ミシッ…)』
男「……!?(ビクッ…)」
少年はそのまま右手で男の持っている鉄の棒を握り軽く凹ました。
『これは正当防衛だ!!(ガッ!!)』
男「ぐあっ!!(ダン!!)」
一織/陸「……!!」
一織/陸(か……かっこいい……!!!)
少年はそのまま、男に一蹴りを喰らわし壁へと突き飛ばした。
『お巡りさんー!こちらです(ヒラヒラ…)』
警察官「!!御ご協力誠にありがとうございます」
少年が蹴り飛ばした直後に彼が通報していた警察が辿り着き男を暴行罪と脅迫罪で逮捕した。
警察「あの、お怪我はありませんか?」
『(チラ…)!ええ、御自分差し支えありませんので、こちらの方達はボクに任せて迅速にその男性を連行なさって下さい』
警察「はい!!御協力ありがとうございました!!」
警察は逮捕した男を連行し、去って行った。
一織/陸「……(カタカタ…)」
『あの、大丈夫でしょうか……?(クル・ストン…)』
少年は怯えている一織さん達の目線に合わせてしゃがみ込んだ。
一織/陸「……っ(ボロッ…)」
一織さん達は、助かった安心感と先程の恐怖の気持ちが交差し、涙を流した。
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作者名:結城 | 作成日時:2021年6月15日 16時