14.痛い。 ページ15
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いつも私とかっちゃんは一緒に学校に行く。
今朝起こしに行けなかったことを謝ろうといつもより少し早めに出て、爆豪家のインターホンを押す。
出てきたのはかっちゃんではなく光己さんで、少し驚いたような顔をしていた。
『おはようございます』
光己「あら、勝己と一緒に行かなかったの？」
『え？』
光己さんによると、かっちゃんは30分前には学校に行ってしまったのだという。
『そうですか……』
光己「どうしたのかしら。ほら、遅刻しちゃうわよ」
時計を見ると、いつもより15分ほど遅れていた。
『い、いってきます！』
光己「いってらっしゃい」
光己さんは姿が見えなくなるまで私に手を振ってくれていた。
教室の扉を開けると、なんだか不穏な空気が流れていた。
『おはよう。みんなどうしたの？』
挨拶した瞬間にほぼ全員がこちらに駆け寄ってくる。
切島「緋龍！！待ってた！！」
麗日「もうAちゃんにしか解決できへん！」
『ちょっとまっ、待ってよ！何があったの？』
ザワザワとするクラスメイトを落ち着けて、瀬呂くんから話を聞く。
瀬呂「アイツ……爆豪、朝からなんか機嫌悪ぃんだよ。いつも緋龍と一緒に学校来んのに緋龍居ねぇし……何あったか知ってっか？」
みんなの奥に見えるかっちゃんを見ると、明らかに負オーラを醸し出していて、機嫌が悪そうだった。
上鳴「機嫌悪ぃだけなら馴れてっからいいんだけどよォ……爆豪、いつも機嫌悪ぃ時俺たちに当たる癖に当たりもしねぇんだ」
それは良い事では？と思うかもしれないが、あのかっちゃんである。
こっちの方がおかしいのだ。
緑谷「僕が話しかけたって怒らないんだよ……」
とデクくんは身震いをした。
芦戸「という訳でさ、Aに何があったか聞いて欲しいんだよねぇ」
なんで私が……と思ったが、みんなの困っている顔を見るとやるしかないな、と思った。
私はゆっくりとかっちゃんの席に着くと、おはようと声をかけた。
かっちゃんがゆっくりと顔を上げる。
『かっちゃん、朝起こしに行かなかったの怒ってる……？』
「違ぇ……」
『じゃあ、何で怒ってるの？』
かっちゃんは黙りこくってしまった。
『私に出来ることならやるよ』
「っせぇ、テメェには関係ねェだろ」
かっちゃんの発言にクラスはシンとしてしまう。
泣きそうな私に気がついたのか、切島くんが私をみんなの所に戻してくれた。
かっちゃん、どうしたんだろう……
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なつめ(プロフ) - 湊真さん» コメントありがとうございます！うわぁぁぁぁぁぁぁ！嬉しいです！他作品もよろしくお願いします！ (2020年2月9日 10時) (
レス) id: dca3be50ef (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - 爆豪推しさん» コメントありがとうございます！後日談、書いてみようかと思います！しばしお待ちください！ (2020年2月9日 10時) (レス) id: dca3be50ef (このIDを非表示/違反報告)
湊真(プロフ) - 久しぶりにＭＨＡ関連で号泣しました・・・！！お疲れさまでした！！ (2020年2月9日 9時) (レス) id: e706ac4195 (このIDを非表示/違反報告)
爆豪推し - とても面白かったです！！ その後の事が気になります！！ (2020年2月9日 8時) (レス) id: 21ba795355 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - 桜ひかりさん» コメントありがとうございます！頑張ってみます！！ (2020年2月8日 20時) (レス) id: dca3be50ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつめ | 作成日時：2019年12月15日 17時
