1.痛い。 ページ2
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絶対に気が合わないと思った。
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『かっちゃん！ヤバイ！ヤバイってば！！』
「分かったからテメェは走ることだけ考えろ！！！！」
ごきげんよう、皆さん。
私達は何故か近所の威勢のいいおばさんで知られる本谷さん家の厳ついブルドッグ、ジョンの逃走を追いかけていたら、逆に追いかけられるという事態に発展しています。
『もう無理！無理無理無理！！！足が！死ぬ！！』
「馬鹿なこと言ってねぇで走れや！！！」
そう怖いことを言いながらも手を引いて走ってくれているのは、隣に住む“かっちゃん”こと爆豪勝己くん。
私の、好きな人だ。
叶わないけど。
私は中学二年生の時にここに引っ越してきて、何も分からない私は隣に住むかっちゃんに延々とくっついていた。
だって、こんな成りして優しいから。
面白いでしょ？
この前、同じクラスの上鳴くんが「お前彼女いんのかー！？」ってふざけて言った。
私もずっと気になってたことだから、お茶子ちゃんと話しながらも耳を傾けていた。
でも、かっちゃんは「居る」って冷めた顔で言った。
それからクラスは盛り上がっていっちゃって、中学一年から付き合ってるだとか、茶髪だとか、可愛いだとか、素直だとか。
全然私に当てはまらない彼女の特徴を、なんでもない様に聞いていた。
だから、叶わないんだ。
いっそ言えたら良いんだけど、かっちゃんは優しいから。
きっと、「いっそ別れろ」なんて考えている私にまで同情しちゃうんだろうな。
『てかヤバイって！追い詰められたよ！』
「テメェの個性でどうにかなんねぇのかよ！」
『龍の手なんかで掴んじゃったら口から内臓飛び出ちゃうって！ていうかかっちゃん、どうにか出来ないの！あぁ、ブルドッグが怖いからどうにも出来ませんよね！申し訳ございません！！』
「あ！？出来るわボケナス！！舐めてんのか！」
切島くんに“爆豪煽る大会１位の実力”と褒められた自慢のやり取りの後、爆豪くんはジョンをとっ捕まえ、本谷さんの元に連れて行って私たちは見事に遅刻を確定させた。
通勤ラッシュのこの時間、椅子に座れないのは当たり前で、爆豪くんは私を壁の方にやって押し潰されたり、変なことをやられないように壁を作ってくれる。
怖い顔してるから、絶対に気が合わないと思ったのに。
彼女じゃない奴にやるなよ、ばーか。
今日も、君の優しさが痛い。
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なつめ(プロフ) - 湊真さん» コメントありがとうございます！うわぁぁぁぁぁぁぁ！嬉しいです！他作品もよろしくお願いします！ (2020年2月9日 10時) (
レス) id: dca3be50ef (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - 爆豪推しさん» コメントありがとうございます！後日談、書いてみようかと思います！しばしお待ちください！ (2020年2月9日 10時) (レス) id: dca3be50ef (このIDを非表示/違反報告)
湊真(プロフ) - 久しぶりにＭＨＡ関連で号泣しました・・・！！お疲れさまでした！！ (2020年2月9日 9時) (レス) id: e706ac4195 (このIDを非表示/違反報告)
爆豪推し - とても面白かったです！！ その後の事が気になります！！ (2020年2月9日 8時) (レス) id: 21ba795355 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - 桜ひかりさん» コメントありがとうございます！頑張ってみます！！ (2020年2月8日 20時) (レス) id: dca3be50ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつめ | 作成日時：2019年12月15日 17時
