私 が 、し っ か り し な き ゃ 。【冨 岡 義 勇】

38.しっかり ページ39

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ガタガタと体が震える。





冨岡「どうした」



『だって花咲さんって……』





“鬼ですよ”と言おうとしたが、こちらの世界ではまだそれは知られていないのだ。



なんで？



どうして？



全て私の思い通りに行ったのに。



何度花咲さんが柱になることをなかったことにしようとしても、私の夢の中なのにどうしようも出来ない。



きっと義勇さんやしのぶさん達が助けに来てくれる。



そう、信じた。



信じたのに……









一日経っても、二日経っても、一週間経っても誰も来なかった。



知らず知らずのうちに花咲さんはみんなと仲良くなっていって、義勇さんと話している姿も増えた。



これじゃあ前居た世界と逆戻りだ。



戻りたいのに……



まさか獏が夢を吸うのを辞めたの？



いや、もし辞めなければいけない時がくれば獏は私に呼びかけると言っていた。



呼びかけもなにも来ない。



なんで……



なんでなの……？









▽冨岡 side





獏は何度もAから悪夢を吸い出そうとしたが、吸ったとしても口から出てきてしまった。





獏「まずいぞ……悪夢が強くなってきてる」



善逸「そんな……！Aちゃんは！？どうなるの！？」



獏「分かんねぇ……でも見ろ、これ」





獏はAが閉じ込められている球を全員によく見えるようにした。





宇髄「霧が……」



不死川「濃くなってんな……」





Aが閉じ込められている球は、初めて見た時よりも霧が濃くなっていて、Aの姿が見えないほどになっていった。





獏「残された時間は……三日だ」





「「「「「三日！！？」」」」」





甘露寺「私まだ、Aちゃんにきちんと謝れてないのに……」



伊之助「こんなんでもう会えねぇとか……ねぇだろ……！！」





謝りたい。



ごめんって。



ダメかもしれない。



でも、帰ってきて貰わなくちゃいけない。





獏「ひとつだけ……方法がある」





獏の言葉に、全員が獏を凝視する。





獏「失敗する可能性は大いにある。それでもやるか？」





俺は、鈍感で、馬鹿だから。



Aが居なくなって、ようやく気づいたんだ。








好きだって。









俺たちは、頷いた。





▽▽▽





こんばんは、なつめです！



受験まで20日を切りました。



腹痛が……()



頑張ります。



そしてお気に入り登録者様、700人越えありがとうございます。



お気に入り作者に登録してくださった方が80名近く。



感謝感激雨あられです。





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