私 が 、し っ か り し な き ゃ 。【冨 岡 義 勇】

32.しっかり ページ33

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You side





みんな、私の傍にいてくれる。



一緒に甘味処に行ったり、談笑したり、稽古したり。



花咲さんのことが夢だったんじゃないかなんて思えてくる。



毎日が楽しくて、幸せ。



このまま一生ここで暮らしていくつもりだった。





それから少し立たない時だった。



私の“夢”が壊れていったのは。





談笑していた宇髄さんと不死川さんに手を振って家に戻ると、直ぐに家の戸がノックされた。





『はーい』





扉を開けると、先程帰ったはずの宇髄さんと不死川さんが立っていた。





『何か忘れ物で「A！！！」「陽溜！！！」





私の手を二人が掴む。





『？どうしたんですか？？』





私がコテンと首を傾げると、宇髄さんと不死川さんは泣きそうになる。





宇髄「すまなかった……！！！」



不死川「悪ぃ……」



『何がですか？何のことかわからないです……』





何かされたっけ？



“こっち”の宇髄さんと不死川さんに。





宇髄「花咲のことだ。アイツは竈門によって首を斬られて灰になった！戻ってきてくれるよな！！？」





首を、斬られた？



なら花咲さんはもう居ないの？？









だけど、さ。





_________「Aには派手にガッカリだな」





_________ 「もういい子ちゃんぶるのもやめろや。うぜぇんだよ」





_________ 「冨岡を独り占めしたいがために華歩を罵倒するとは、貴様の気が知れない」





_________ 「近寄んじゃねぇよ、クズ」





今更、何だって言うの……！！！！！！





『放っておいてください。ここなら誰も私を傷つけない！！みんな私を信じてくれる！！本当の私を見てくれる！！味方の居ない向こうに行く気はありません！！』





そう言って私は戸を閉めた。



私は部屋に戻り、独りで泣いていた。





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