私 が 、し っ か り し な き ゃ 。【冨 岡 義 勇】

31.しっかり ページ32

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程なくして胡蝶’と冨岡’と名付けた二人はAに手を振って帰っていく。



そっと窓の隙間からAの様子を伺うと、多くの本が並ぶ戸棚から一冊の本を取り出して読み始める。



一見集中しているようにも見えるが、時折空いている縁側から空を見上げては悲しそうな顔をしていた。





胡蝶「冨岡さん、やっぱり私Aさんを説得してきます」





そう言う胡蝶の腕を俺は阻むように掴んだ。





「思い出すんだ、獏の言葉を」





胸に、突き刺さった。



〈もしお嬢さんが“帰ってきたくない”と思えばお嬢さんの思い通りになる。行くのはお嬢さんの夢の中だ。それだけは覚えて行け〉



帰ってきたくないと思えば、Aはもう二度と帰ってこない。



それだけはどうしても避けたかった。





「Aを取り戻すために、どうしたら帰ってきて貰えるかを考えろ」





胡蝶は少し不満気な顔をしながら頷いた。



すると、Aの弟である太陽が妹と弟の陽葵と陽介を連れて居間に来た。





太陽「姉ちゃん！」



『ん？』





からっぽの空みたいな顔をしていたAはもういつも通りの優しい顔に戻っていた。





太陽「一緒に遊ぼうよ！姉ちゃんが家にいるのなんて久しぶりだし」



『もちろん！！！』





そうして四人は楽しそうにおままごとや積み木をして笑っていた。



あんな迫力で「黙ってください！！！！！」なんて言われたら忘れてしまうだろうが太陽も九つになったばかりだ。



まだ姉に甘えたいのだろう。





結局、この日は何も成し遂げずに獏やみんなの元へ帰ることとなった。





▽▽▽





なんと！





なななんと！





鬼滅の刃、1巻と2巻を買ってしまいましたァァァ！！





あ、一応友人から借りて5巻までは知ってます。





更新は出来ないのに妄想(新しい案)ばかりが浮かぶ……





ぼちぼち更新していくのでお待ちください！！





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